2010 Fiscal Year Annual Research Report
住宅における視覚要因と聴覚要因の積極的活用による省エネルギー対策
Project/Area Number |
21300270
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
松原 斎樹 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80165860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔵澄 美仁 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (70244291)
澤島 智明 佐賀大学, 文化教育学部, 准教授 (40404115)
合掌 顕 岐阜大学, 地域科学部, 准教授 (40303490)
大和 義昭 呉工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (20450140)
飛田 国人 有明工業高等専門学校, 建築学科, 助教 (40465919)
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Keywords | 温暖化 / 住宅 / ライフスタイル / 省エネルギー / 複合環境 |
Research Abstract |
夏期・冬期の視覚・聴覚要因の活用に関するアンケート調査を,京都市と呉市で行った。また,名古屋市では,冬期調査を終えた。京都市の回答者のうち,10件程度については,夏期・冬期のヒアリングと温熱環境測定を行った。これらの成果は,23年度の日本建築学会大会で発表予定である。 視覚・聴覚要因が温熱環境を含む総合的快適感等に与える影響に関する実験を夏期・冬期に行った。夏期の室温条件は27℃,30℃,34℃,冬期の室温条件は,21,24,27℃であった。視覚・聴覚条件は,夏期冬期とも6種類であった。今回は,過去の研究でもちいた快適感などに加えて,Kaplanの注意回復理論に基づいた評価尺度を導入した。またストレス測定の実験技術について予備実験を行った。これらの成果は,23年度の日本建築学会大会で発表予定である。 行動性体温調節を考慮した温熱環境の評価を可能とするために、熱伝導を組み込んだ新たな温熱環境評価指標である伝導修正新有効温度ETFを理論的に定義し、屋外空間における体感への総合的な影響と個別の気象要素の影響を同一評価軸上で数量化を可能とする新たな屋外温熱環境評価指標を開発した。この指標の有効性の検討をおこなうために、被験者実験をおこない、温熱環境の評価軸としての妥当性を検討した。屋外体感温度指標を用いた環境刺激と人体影響との関係を明らかにする実験をおこない、屋外の視環境刺激が人体の心理的反応に効果的働くことを明らかにした。この研究内容は現在投稿中である。
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Research Products
(4 results)