2009 Fiscal Year Annual Research Report
ICTを基盤にした科学教育の創成で科学概念を形成活用する能動学習システムの構築
Project/Area Number |
21300289
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小林 昭三 Niigata University, 人文社会・教育科学系, フェロー (10018822)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五十嵐 尤二 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50151262)
伊藤 克美 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (50242392)
興治 文子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (60409050)
松田 正久 愛知教育大学, 学長 (30111868)
川勝 博 名城大学, 総合数理教育センター, センター長・教授 (20294738)
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Keywords | ITセンサー / ミリ秒分能ICT活用 / アクティブ・ラーニング型授業法 / e-ラーニング教材で免許更新講習 / ものの重さと量概念の考え方 / ビッグバルーン衝突で空気質量測定 / 明治中期の理科教育 |
Research Abstract |
ICTツールをリアルタイム活用したアクティブ・ラーニング(AL)型授業モジュール群・学習プログラムを力学分野で系統的に開発・実施し、ミリ秒分解能を有するICTツールで視覚化した衝突運動、分子運動、熱の分野、波動分野、電磁気分野、原子の世界等のAL型授業の創新を推進した。 こうして、摩擦抵抗を無視できる世界の手軽な4手段(V字型振り子衝突システム、ホバーサッカー・ホッケイ空中浮揚システム、ガラスビーズ敷き滑走台システム、超軽量力学台車システム」の開発・充実化等、力学教材の研究開発と活用や普及において国際的に高い評価を得た。 特に、歴史的な「ホイヘンスの振り子衝突現象」等に係る「重心系衝突の実現」により、重心からの距離の比で質量比を求める「ミリ秒の分解能動画カメラ活用したAL型授業」を開発・実践した。その教材モジュール群を、教員研修事業、全国の免許状更新講習等で効果的に活用・普及した。 「理科カリキュラムを考える会の全国大会(東京)」、「シンポジウム・ワークショップ・理科好きの子どもを育てる・伸ばすには~家庭・地域・学校間の連携を目指して」や「名古屋フォーラム」等を開催し諸成果を交流した。東京学芸大学、金沢大学、愛知教育大学及び千歳科学技術大学によるeラーニングによる教員免許状更新講習におけるe-learning教材、例えば「成績評価のための統計学講座」「力学の考え方教え方」等を作製し配信した。ものの重さと量概念の考え方ワークショップ、ビッグバルーン衝突現象で空気質量測定模擬授業等、初等・中等・高等教育の現場における授業実践で、効果を評価・検証しその系統的な評価を試みて、教材の改善と発展に向けた取り組みを重ねた。 明治中期の理科教育研究会を新潟大で開催し村上での明治中期理科教育の歴史的実態を探った。 諸研究論文を諸学会で発表した。ICPE2009(Bangkok)国際会議等で諸研究成果を発表・交流した。
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Research Products
(32 results)