2009 Fiscal Year Annual Research Report
協調的作問活動の学習効果を最大化する作問支援環境と教育モデルに関する研究
Project/Area Number |
21300315
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
勅使河原 可海 Soka University, 工学部, 教授 (70277870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 雅光 創価大学, 経営学部, 准教授 (70284601)
高木 正則 創価大学, 工学部, 助教 (80460088)
南 紀子 創価女子短期大学, 英語コミュニケーション学科, 准教授 (10200081)
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Keywords | 教育工学 / 教育モデル / 作問支援 / 自律的学習 / WBT |
Research Abstract |
本研究では,(1)作問による学習効果を保証する作問過程の解明と作問支援環境の構築,(2)作問演習の評価基準の作成,(3)学習者が問題を作成して学習を進める学習システム「CollabTest」を用いた教育モデルの確立を主要な目的とし,研究を遂行した.本年度は以下の研究成果を挙げた. 1.作問過程の分析 学生が問題を作り上げるまでにどのような手順・思考過程を経ているのか,また,作問する上で学生がどのような点で躓いているのかを把握するため,CollabTestを利用した学生にアンケートとヒアリング調査を行った.その結果,誤答となる選択肢の作成に苦労している学生が最も多いことが明らかになった.また,学習効果を高める方向に作用する標準的な作問の手順を検討した. 2.学生が作問した問題の分析 良質な問題を作問させるための方法論を検討するために,CollabTestを全学的に運用して得られた649問の問題を分析した.その結果,作問時に出題意図を記入させることや,解説欄に問題の背景や誤答となる選択肢の解説を記述させることが重要であることが示唆された. 3.CollabTestの活用方法の調査 教育モデル・方法論の確立へ向け,教員が各授業でCollabTestをどのように活用し,その結果どのような結果が得られたかを調査した. 4.自律的学習を促す取組に関する実態調査 自律的な学習を促す取組や,国外の大学のe-Learningの現状や学習支援体制等について調査するため,ハワイ大学,カリフォルニア大学バークレー校,北京語言大学,マレーシア公開大学などの14の大学(米国5、マレーシア3、中国6)を訪問した.
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Research Products
(12 results)