2010 Fiscal Year Annual Research Report
協調的作問活動の学習効果を最大化する作問支援環境と教育モデルに関する研究
Project/Area Number |
21300315
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
勅使河原 可海 創価大学, 工学部, 教授 (70277870)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 雅光 創価大学, 経営学部, 准教授 (70284601)
高木 正則 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (80460088)
南 紀子 創価女子短期大学, 英語コミュニケーション学科, 准教授 (10200081)
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Keywords | 教育工学 / 教育モデル / 作問支援 |
Research Abstract |
本研究では,(1)作問による学習効果を保証する作問過程の解明と作問支援環境の構築,(2)作問演習の評価基準の作成,(3)学習者が問題を作成して学習を進める学習システム「CollabTest」を用いた教育モデルの確立を主要な目的とし,研究を遂行した.本年度は以下の研究成果を挙げた. 1.作問支援環境の設計 平成21年度に実施した作問過程の分析から,作問時に他学生の問題を閲覧させることと,問題の見直しをさせることが作問時の理解度を向上させるのに有効であることがわかった.そこで,本年度は作問時にこれらの行動を可能にする作問支援機能を設計した. 2.評価基準の作成 平成21年度に実施した問題(情報処理,マーケティング,コンピュータネットワーク論など)の分析経験をもとに,良質な問題の条件を作成した.評価項目は問題の出題形式によって異なるが,すべての出題形式に共通する条件として,問題の解説欄に,問題文に記述されている専門用語の説明が記載されていることと,問題の背景や補足説明が記載されていることとした.これらの条件を満たす問題を本研究における良質な問題と考える. 3.教育モデル・方法論の確立とガイドラインの作成 CollabTestを効果的に利用する教育モデルや方法論を明らかにするために,CollabTestを利用した教員にアンケートとヒアリング調査を実施した.調査は2007年度後期セメスターから3年間に渡って実施した.その結果,作問時の工夫点やシステムを活用した演習時の工夫点が明らかになった.CollabTestの効果的な活用方法として,(1)授業内で作問と相互評価を実施する方法,(2)複数の科目を連動させた方法,(3)システム上の演習と教室の演習を融合させた方法,が明らかになった. 4.自律的学習を促す取組に関する実態調査 自律的な学習を促す取組や,海外の大学のe-Learningの現状や学習支援体制等について調査するため,大同大学および國立中興大學(台湾)を訪問した.
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Research Products
(16 results)