2010 Fiscal Year Annual Research Report
固液界面のナノ反応解析のための単一分子感度・ナノメータ空間分解能のラマン分光法
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21310071
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
二又 政之 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20344161)
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Keywords | 単一分子検出 / 表面プラズモン / 近接場ラマン |
Research Abstract |
固液界面のナノラマンイメージングによる1分子レベルの挙動解明のために、 (1)単一分子感度ラマン分光の確立に関して、 前年度、銀ナノ粒子表面電荷が、色素との排他的な静電的相互作用を与えていることを見いだした。今年度は、化学的に安定で酸化被膜形成の問題がない金ナノ粒子の表面電荷の制御により、化学的相互作用による近接安定化と巨大ラマン散乱の観測を試みた。結果として、組成や化学還元条件により表面電荷を制御した金ナノ粒子を用いて、カチオン性色素だけでなく中性化した色素分子の金表面へのアミノ基の配位結合を用いて、金ナノ粒子を近接安定化し、10^8-10^9倍のラマン増強度が得られることを初めて見出した。これにより、溶液中の幅広い化学種と金属ナノ粒子の静電的及び化学的相互作用を用いて、単一分子ラマン検出が可能となった。 (2)固液界面のナノ反応解析のために、1個の金属ナノ粒子をカンチレバー先端に固定し近接場ラマンプローブとして利用するための、顕微鏡と分光器をつなぐ集光系の効率化を進めた。金属ナノ粒子固定法について、最適化を進めた。
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Research Products
(17 results)