2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21310090
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
貞広 幸雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (10240722)
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Keywords | GIS / 空間分割構造 |
Research Abstract |
本年度は,前年の研究成果の公表と並行して,2番目の空間オブジェクト分布である,ポリゴン分布間の関係分析手法の構築と適用を行った まずはじめに,空間分割構造をポリゴン分布の特殊形であると見なし,空間分割構造に対する分析手法の拡張を検討した.ポリゴン分布のうち,地域全体をポリゴン集合が完全に被覆するという特殊な場合が空間分割分布に相当する.従って,ポリゴンの被覆しない地域の扱いを別に考える必要が生じ,そこにポリゴン分布分析の独自性が存在する.この地域をできるだけ特別に扱わず,空間分割構造とほぼ同等となる分析手法を開発した. その後,手法を青山近辺地域の土地イメージデータに適用し,その有効性の検証を行った.実証分析の結果は極めて明快であり,その解釈も直感的に理解しやすいものであった.この結果は,秋に開催されたGIScience 2010において口頭発表し,また,その内容を再検討して,現在国際雑誌に投稿中である.さらにその後,来年度の研究遂行へ向けて,人間の移動データ収集と,道路データへの同定作業を実施した.同定作業については,データ量が少なかったために手作業を用いたが,来年度は新たな手法を開発し,作業全体をできるだけ自動化したいと考えている.
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Research Products
(11 results)