2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21310091
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
梅室 博行 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (80251651)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
徃住 彰文 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授 (50125332)
福田 亮子 慶応義塾大学, 環境情報学部, 講師 (80383917)
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Keywords | 感情 / 認知科学 / 人間工学 / サービス / デザイン |
Research Abstract |
本研究では「ユーザにpositiveまたはnegativeな感情反応を引き起こす技術製品・サービス」をアフェクティブ・テクノロジーと定義し、その概念および実際にそれらを造り出すための方法論を確立することを目的としている。平成22年度は下記の4点について活動をおこなった。 (1)技術製品・サービスの評価手法の開発 技術製品・サービス側の要因を評価し定量化するための手法を開発した。さまざまな製品・サービスのどのような要因が感情反応に結びつくかを網羅的に明らかにし、因子として抽出した。また製品やサービスをアフェクティブ度合いで評価するチェックリストを提案し、実際の事例に適応して有効性を検証した。 (2)感情反応(結果系)の観測手法 技術製品を手にした人間の感情反応について観測する手法を開発し、実際にそれを応用して人間が技術製品を受容するプロセスを観測した。新しい技術として携帯ゲーム機やタブレット端末を取り上げ、高齢者と若年齢者の感情反応の変化を測定するとともに、その過程に影響する要因について実験的に明らかにした。 (3)感情反応のモデル化 基本感情以外の高次の感情反応なども含む包括的な感情反応を捉える方法について検討した。特に美や価値の認識が関わる審美感情を中心に、ある感情を構成する認知要素をオントロジーの形でまとめるというアプローチを採用し、オントロジー構築の各種手法を試行するとともに言語テキストからのオントロジー抽出手法を試行した。さらに感情の発生的起源についての研究では、乳幼児における「笑い」行動を随伴する各種の指標で特徴づけ笑いオントロジー構築の基礎データとした。
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Research Products
(9 results)