2012 Fiscal Year Annual Research Report
複雑条件下における不整地盤上作業機械・人間系の転倒安全快適確保システムの構築
Project/Area Number |
21310106
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
阿部 雅二朗 長岡技術科学大学, その他の研究科, 教授 (60212552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 光隆 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (50196755)
志田 敬介 長岡技術科学大学, 工学部, 准教授 (40365028)
仲川 力 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (70249811)
藤野 俊和 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (70508514)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 安全工学 / 機械力学・制御 / シミュレータ / 建設機械 / 不整地盤 |
Research Abstract |
本研究の目的は、複雑条件下においても転倒事故を限りなく少なくし、万一発生してもその被害を最小限に留めることができる快適な安全確保システムを構築することである。これをこれまでの研究により構築しつつある「不整地盤上作業機械のための転倒安全確保システム」を基盤に発展、高度化させ達成しようとするものである。本年度は、これまで構築してきたリアルシミュレータにバーチャルシミュレータを統合し構成するハイブリッド安全シミュレータシステムの解析結果を総合的に考察し、機械の運転者に違和感を与えずその危険行動を誘発することなく機能する「快適に転倒安全を確保できる」システムの基本原理を示してそれを実現するシステムを検討し成果を公表した。地盤の複雑性として「鋼鈑補強した軟弱地盤」を、機械操作の複雑性として「障害物回避を含む複合操作」をそれぞれ選び、鋼鈑補強地盤上に設置した小型クローラクレーンを運転初心者が操作する実験解析を実施した。複合操作条件は「つり荷巻上げと上部旋回」、「つり荷巻上げとジブ起伏」及び「上部旋回とジブ起伏」とした。機械が転倒限界状態を超過する前後における「運転者の操縦特性、行動特性及び注視点特性」、「運転者の心拍数、呼吸等の生体特性」及び「機械動特性」の相関関係についてパニック時に注目し解析考察した。バーチャルシミュレータによる解析考察結果とも総合し、快適に転倒安全を確保するには、機械の転倒安定状態を作業中リアルタイムに高精度に把握し機械側での転倒回避制御に用いること、運転者へ機械の転倒安定状態を直感的にわかりやすく提示することが重要であることを示した。運転者への機械の状態提示システムはその試作システムを考案製作した。その有用性をリアルシミュレータによる解析より検証し確認した。今後は機械側の転倒回避システムと機械の状態提示システムの統合システムの開発等へとさらなる発展を図る。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)