2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21310135
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中山 亨 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80268523)
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Keywords | メタボロン / フラボノイド / キンギョソウ / 代謝 / 酵素 / 相互作用 / アントシアニン / オーロン |
Research Abstract |
キンギョソウのアントシアニンならびにオーロン生合成経路を構成するいくつかの酵素群(CHS,CHI,FNS,DFR,F3H,F3'H,C4'GT,HCT,C3Hなど)について,スプリットユビキチンシステムによる酵母ツーハイブリッドシステムによって総当たり的に相互作用を検索した.いくつかの酵素の組み合わせについては核内酵母ツーハイブリッドシステムを用いて相互作用を評価した.その結果,FNSとCHI,FNSとDFR,CHIとDFRとの間に相互作用が存在することが強く示唆された.当初,CHS,CHI,C4'GTの3酵素間での相互作用を介した代謝中間体の奪い合いによるアントシアニン生合成とオーロン生合成の分岐が予想されたが,この3酵素の間には有意な相互作用が観察されず,アントシアニン生合成経路とオーロン生合成経路は,キンギョソウ細胞内で,カルコン中間体を共有することなく独立に機能していることが示唆された.またHCTやC3Hは,当初,オーロンの前駆体と考えられるpentahydroxychalcone(PHC)の生合成に関わる可能性が考えられたが,両酵素には調べたいかなる酵素とも相互作用しなかった.スプリットユビキチンシステムによる酵母ツーハイブリッドシステムによって確認された酵素間相互作用が,植物細胞内環境に近いin vivoでも存在することを確かめるため,BiFC法(bimolecular fluorescence complementation)を実施した.宿主としてはタマネギの表皮細胞およびタバコの葉を用いた.その結果,FNSとCHI,FNSとDFRの間に相互作用が存在することが明確に示された.この結果はキンギョソウのアントシアニン生合成系がFNSを足場とするメタボロンを形成している可能性を示唆している.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)
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[Journal Article] Purification, characterization, and primary structure of a novel N-acyl-D-amino acid amidohydrolase from Microbacterium natoriense TNJL143-22012
Author(s)
Liu, J., Asano, Y., Ikoma, K., Yamashita, S., Hirose, Y., Shimoyama, T., Takahashi, S., Nakayama, T. and Nishino, T.
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Journal Title
J. Biosci. Bioengin
Volume: 114
Pages: 391-397
DOI
Peer Reviewed
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