2009 Fiscal Year Annual Research Report
ロシアにおける宗教復興:ライフヒストリー、空間動態
Project/Area Number |
21310154
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
松里 公孝 Hokkaido University, スラブ研究センター, 教授 (20240640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長縄 宣博 北海道大学, スラブ研究センター, 准教授 (30451389)
赤尾 光春 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 特任助教 (90411694)
藤原 潤子 人間文化研究機構, 総合地球環境学研究所, 上級研究員 (80462208)
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Keywords | ロシア / 宗教 / 正教 / イスラーム / ユダヤ教 / チベット仏教 / シャマニズム |
Research Abstract |
7月に最初の打ち合わせ会議を行って、最初の課題であるロシアの宗教概説書の執筆に着手した。同時にここでは研究会も行った。8月は、ドイツのミュンスター大学のトマス・ブレマー教授を招いて、ロシア正教につき東京で研究会・書評会を行った。 比較を目的として、8月には松里が甘粛省・北京でイスラームの、10月に荒井がブリヤートとモンゴルで仏教の調査を行った。松里の現地調査の成果は、12月に法政大学で行われた新学術領域「ユーラシア地域大国比較」において、東北大学澤江史子准教授と共同報告され、すでにReligion, State & Society誌に掲載が決まっている。そのほかにも、藤原、井上が3月にソウルで開催されたスラブ研究東アジア学会で宗教関係のパネルを組織するなど、初年度から国際的な成果発表を行った。 公刊業績面では、赤尾が論文集『ディアスポラから世界を読む』(明石書店)を出版した。藤原は博士論文を素地にした単著『呪われたナターシャ』(人文書院)の出版にこぎつけた(6月刊)。松里はReligion, State & Societyにアブハジア、トランスニストリアをめぐる正教外交に関する論文を発表した。長縄は、『イスラム世界』に帝政ロシア末期のワクフに関する論文を発表した。
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Research Products
(25 results)