2009 Fiscal Year Annual Research Report
移民外国人の社会統合問題をめぐる地域間比較研究:「内包」と「排除」の議論を越えて
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21310162
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
河原 祐馬 Okayama University, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (50234109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 聖美 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40127569)
佐野 寛 岡山大学, 大学院・社会文化科学研究科, 教授 (40135281)
近藤 潤三 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80111863)
玉田 芳史 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567)
島田 幸典 京都大学, 大学院・法学研究科, 准教授 (50324596)
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Keywords | 社会統合 / 多文化共生 / ナショナル・アイデンティティ / 循環移民 / 政治的成員資格 / 市民権 / 国際労働移動 / エスニック・マイノリティ |
Research Abstract |
1. 本研究の研究実施計画は、大きく分けて、(1)政治的成員資格、アイデンティティおよび循環移民に関わる問題を中心とした移民外国人の社会統合問題についての理論・先行研究の整理・考察、(2)研究対象地域における移民外国人の政治的成員資格に関わる施策、ナショナル・アイデンティティの議論を踏まえた「他者」としての移民および循環移民それぞれに関わる問題の実態についての調査と分析、(3)これら調査の調査データの分析に基づく研究対象地域における移民外国人の政治的成員資格、ナショナル・アイデンティティおよび循環移民それぞれに関わる問題の現状と課題についての比較的観点を交えた実証分析という踏まえるべき3つの課題から構成されている。平成21年度については光上記(1)の研究段階の遂行に重点を置きつつ、主として、1) 基本的調査枠組みを設定し、移民外国人の社会統合問題についての理論および先行研究の整理を行い、2) わが国および関係各国における移民外国人の社会統合問題についての最新情報を把握するために、国内における調査資料の収集および整理を行い、3) 現地でしか入手できない関係資料の収集および現地研究者との研究上の交流を含めた海外での研究調査を実施する、という3つの段取りに従って提起された研究課題に基本的にとり組んだ。 2. 研究代表者および分担者の各々が担当地域における様々な特殊事情を考慮に入れつつ移民外国人の統合問題についての具体的な分析および考察を行った。研究代表者の河原は、基本的な調査研究枠組みの設定に努め、併せて、バルト諸国をはじめとする旧ソ連諸国の事例研究を担当した。研究分担者の谷はアメリカのそれを中心とした北米地城の事例研究を、佐野は日本における外国人の法的地位問題についての研究を、近藤はドイツの事例研究を、玉田はタイの事例研究を、島田はイギリスの事例研究を、小柏はフィジーの事例研究を、麻野は多文化共生問題を中心とした日本の事例研究を、永井は日本と東南アジア諸国との国際労働移民問題についての研究を、木村は韓国の事例研究を、横山はインドネシアの事例研究を、中谷はフランスの事例研究にそれぞれ従事した。 3. 以上のような本研究が取り組むべき研究課題についての「ブレーンストーミング」および研究調査・分析等についての中間的な成果報告を目的とした研究会を12月に開催し、同研究会において、研究代表者および分担者それぞれが踏まえるべき研究上の新たな課題もしくは観点についての確認を行った。
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Research Products
(5 results)