2012 Fiscal Year Annual Research Report
生態学的現象学の技術哲学的展開――生態学的に優れた人工環境の構築に向けて
Project/Area Number |
21320003
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
村田 純一 立正大学, 文学部, 教授 (40134407)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 正人 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (10134248)
池上 高志 東京大学, その他の研究科, 教授 (10211715)
柳澤 田実 南山大学, 人文学部, 准教授 (20407620)
石原 孝二 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (30291991)
長滝 祥司 中京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40288436)
吉澤 望 東京理科大学, 理工学部, 准教授 (40349832)
河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
染谷 昌義 高千穂大学, 人間科学部, 准教授 (60422367)
三嶋 博之 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (90288051)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 生態学的アプローチ / 技術哲学 / ユニバーサルデザイン / アフォーダンス / 東日本大震災 |
Research Abstract |
本年度は、本研究の最終年度であり、これまでの研究成果を総合し、それを具体的な仕方で公刊する準備を行うことを中心に据えて研究活動を行った。 本研究の最初の2年間には、おもに理論的面で生態学的観点と技術哲学の統合を試み、3年目には、人間中心主義デザインやユニバーサルデザインなど具体的な設計のあり方を取り上げて検討してきた。そうした過程で、2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島の原子力発電所の事故という事態をどのように扱うか、あるいは、そもそも扱えるのか、という点も議論となった。そうした議論を通して、人間環境を構築する技術は同時に(自然)環境からの影響を大きく受けるあり方をしていることに光が当てられ、自然環境と人工環境を簡単には分けられないことを確認することになった。そして、技術と環境の関係を密接不可分な関係とみなす生態学的観点の重要性があらためて確認された。 こうした研究の成果をもとに、分担者を含め、その他の協力者それぞれの研究を論文にまとめ、出版の形態をとることが目指された。具体的には、2012年の9月から10月にかけて、5回の集中研究会を行い、総計、33本の論文を対象とする検討会を行った。こうした検討会を経て、3巻のシリーズとして2013年の6月から出版することが決まった。シリーズの題名は「知の生態学的転回」であり、それぞれの巻は身体、技術、倫理をテーマとする。なお、この出版は、本年度から始まった基盤研究(A)「知のエコロジカルターン」との共同作業によって可能となったものである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)