2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320012
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
湯浅 邦弘 大阪大学, 文学研究科, 教授 (30182661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 健一 島根大学, 教育学部, 教授 (10197303)
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Keywords | 中国哲学 / 古文字学 / 出土資料 / 上博楚簡 / 北京大学竹簡 / 清華大学竹簡 |
Research Abstract |
本年度(平成22年度)は、前年度に引き続き『上海博物館蔵戦国楚竹書』の釈読を研究メンバー全員で分担して進めた。郭店楚墓竹簡や上海博物館蔵戦国楚竹書に関する研究は、『中国研究集刊』第52号にまとめて掲載した。また本年度は、北京大学竹簡の実見調査、ならびに清華大学蔵戦国竹簡の研究を進め、大きな成果を上げることができた。 まず、平成22年9月に、研究グループ全員で北京大学に赴き、新収の西漢竹簡を実見した。その成果は、『中国研究集刊』第52号に「北京大学蔵西漢竹書について」として詳しく紹介した。また、その後、北京大学竹簡には、秦簡も含まれているとの情報が伝わった。そして、その公開シンポジウムが10月に北京で開催されたことにともない、急遽、メンバーの内から2名がこのシンポジウムに参加して、最新情報を得た。 また、平成23年に入り、清華大学所蔵戦国楚簡が『清華大学蔵戦国竹簡(壹)』として公開され始めた。我々の研究グループは、平成21年9月に清華大学を訪問し、海外の研究グループとしては初めて清華大学竹簡の実見を許されていたので、準備は整っていた。『清華大学蔵戦国竹簡(壹)』刊行後、ただちに研究に着手し、分担して、解題・釈文・論文などの作成に努めた。 これらの成果は、主として大阪で開催した国内会合において検討を加え、研究を大きく前進させることができた。
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Research Products
(5 results)