2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
BECKER CARL..B 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (60243078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 憲俊 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30140437)
得丸 定子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (00293267)
岩田 文昭 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00263351)
山崎 浩司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特任講師 (30378773)
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Keywords | 生きがい感 / いのち教育 / SOC / グリーフケア / 瞑想 / ストレス軽減 / コミニュケーションスキル |
Research Abstract |
研究取り組み2年目の本年は、資料収集、調査を中心に進め、研究成果還元として生きがい感育成に関する各種セミナー、国際シンポジウムを行った。研究分担者が中心になった取り組みを以下に記す。 (1) ベッカーは、教師と看護師を対象とした「わく・湧く・ワークショップ イメージワークとメディテーションの夕べ」を5回開催、国際シンポジウム「東洋のこころでストレス過多社会を生き抜く」を開催し、市民への研究成果を還元。また、米国人格教育連盟にて人格形成教育、生きがい感育成教育に関する資料収集を行い、本研究の具体的展開の考察に活用した。 (2) 谷田は、保健医療従事者向けに、スピリチュアルケアとそれを支えるコミュニケーション技能について啓発講演・セミナーを行った(5回)。そのうち、SOC調査は2回、ストレス反応検査(唾液アミラーゼ測定)は1回である。また、日本スピリチュアルケア学会において、同テーマで講演を行った。(いずれも最終報告書でまとめる予定) (3) 岩田は、フランスの第三共和政において展開されたライシテについて研究をした.ライシテは、単純な「政教分離」として解されてきたこと多いが、実は、そこにスピリチュアアルなものが混入していることを明らかにした。また、国語教科書で教材として使用されている宮沢賢治の作品の意味を、妹のトシとの関係から探究を行った。 (4) 得丸は、シンポジウム「学校で思いやり感は育めるか」を開催し研究成果の一部を市民に還元。子どもを対象としたマインドフルネスについて、ノルウェー、米国での実情、マインドフルネスカリキュラム資料を入手し、それを参考に、日本の学校教育に如何にマインドフルネス導入できるかについて考察を行っている。 (5) 山崎は、いのち教育の教材活用例と教材評価に関する文献収集を行い、漫画を題材に、死生や生きがいについて、如何に思考と感性を刺激し得るかを考察した。また、生きがい感を育成する死生学教育について高等教育における現状と今後の展開について論文執筆を行った。
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Research Products
(54 results)