2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
BECKER Carl.B 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (60243078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田 憲俊 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30140437)
得丸 定子 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 教授 (00293267)
岩田 文昭 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (00263351)
山崎 浩司 信州大学, 医学部・保健学科, 准教授 (30378773)
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Keywords | 生きがい感 / いのち教育 / SOC / グリーフケア / 瞑想 / ストレス軽減 / コミュニケーションスキル |
Research Abstract |
本年度は研究3年目であり、最終年度の翌年を視野に置き「生きがい感」の意味とその抑制原因の考察、「生きがい感」を高める教育的方途を探っている。本年度の分担研究と研究成果還元を、以下に概略的に記す。 ベッカーは、「燃え尽き」の原因を、生きがいの無さにあると仮定してその実証的研究を続けており、ストレッサー測定に生きがい感尺度のSOCを加え長期的調査を行い、現在解析中である。また、ストレス軽減法として「瞑想」を中心とするワークショップや出前授業を大学や病院、学校等で継続的に取り組んだ。成果は次年度まとめる。 谷田は、主に医療従事者対象にスピリチュアルケアに関するセミナーを行い、その前後のSOCと唾液アミラーゼ活性の変化を検討した。その結果、セミナーは参加者の刺激となり、また参加型セミナーでは参加者にSOCの向上がみられたことを明らかにした。 岩田は、国公立学校における宗教教育の意義と、道徳の授業における「生命に対する畏敬」の意義の解明を試みた。いずれの教育も価値の根底にあるものに、児童・生徒をふれさせることによって、真の自律を促し、生きるための原動力を与えることを目指す点に教育上の意義があることを指摘した。 山崎は周産期をめぐる喪失と生きがいに照準したシンポジウムを開催し、「生きがい」の意味の拡張的な検討を行った。また、生きがい感を高める教育といのち教育との異同に留意しつつ、こうした教育における教材としてのマンガの可能性と限界に関する考察を進めた。 得丸は、生きがい感育成としてストレス低減に焦点を当て、小中学生を対象に「簡略型マインドフルネスストレス低減法」の実践と評価を継続的に試みている。また、東日本大震災の一年目の3.11に、被災者への心理ケアと防災教育を考える国際セミナーを開催し、「生きがい」の回復に関する一方途を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね順調に進んでいるが、カリキュラムを導入させてくれる学校や病院は少なく、そのカリキュラムの有用性を測定する段階まで到っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きカリキュラム開発を進めると共に、その授業を導入してくれる学校や病院をさらに探し、そのカリキュラムの有用性を測定する方針です。
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Research Products
(64 results)
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[Presentation] 死者をどう扱うか2011
Author(s)
郷堀ヨゼフ、得丸定子、名嘉一幾
Organizer
第35回日本死の臨床研究会年次大会
Place of Presentation
幕張メッセ国際会議場(千葉県)
Year and Date
2011-10-09
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