2013 Fiscal Year Annual Research Report
物語・説話における絵画化の起源と変容の研究ー日本近世刊本・写本を中心に
Project/Area Number |
21320034
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Research Institution | The Museum Yamato Bunkakan |
Principal Investigator |
浅野 秀剛 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (70511137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 正宏 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (00305608)
宮崎 もも 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (10416266)
大平 桂一 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (50194197)
徳原 賜鶴子 (青木 賜鶴子) 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (60180139)
中部 義隆 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (70416262)
古川 攝一 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (70463297)
植松 瑞希 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (70610335)
田中 宗博 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80217083)
河野 道房 同志社大学, 文学部, 教授 (90195678)
瀧 朝子 公益財団法人大和文華館, その他部局等, その他 (90416264)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 物語 / 絵画 / 文学 / 美術 |
Research Abstract |
本研究は、物語や説話のどの部分がどのように絵画化され、いかなる過程で特定の画題・主題へと変容していくのかを、主に近世絵画において、刊本・写本テキストや挿図等冊子の資料を中心に考察しようとしたものである。それらの主題・画題が、特定のモチーフ(景物)へと典型化・シンボル化する様相も合わせて研究することを目的とした。 平成25年度は本研究の最終年度にあたり、各自のこれまでの研究をまとめると共に、その成果を公開した。まず、大和文華館では、「文学と美術の出会い―平安時代から江戸時代の物語絵」(平成25年11月22日~12月26日)と題する展覧会を開催した。館蔵品の他、共同で調査・研究した大阪府立大学所蔵の絵入り版本や写本、他大学の所蔵品を拝借し、王朝物語、仏教説話、軍記物語、幸若舞、謡曲、御伽草子と物語の種類別に物語絵作品を時代順に並べることで、物語の内容と絵画の特色がどのように関係するのか、具体的に示した。 会期中の12月5日には公開シンポジウムを開催し、主に「阿国歌舞伎草子」「忠信次信物語絵巻(八島)」「松風村雨絵巻」に関する発表を行った。テキストが普及し、絵画化されるだけでなく、能や幸若舞、歌舞伎などの芸能は舞台が視覚的に楽しまれ、その内容がテキストとして楽しまれ、また絵画として視角化され楽しまれるなど、重層的に物語が享受されている。このシンポジウムでは、こうした舞台から生まれた物語の絵画化に注目し、国文学と美術史双方の立場から発表・議論し、その特色についての理解を深めた。 年度末には、これまでに開催してきた研究会発表、シンポジウム、展覧会などの内容をまとめた報告書を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)