2013 Fiscal Year Annual Research Report
文学・芸能・絵画をめぐる近世的表現様式と知の交流の研究
Project/Area Number |
21320053
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Research Institution | National Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
山下 則子 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (40311162)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神作 研一 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (30267893)
小林 健二 国文学研究資料館, 研究部, 教授 (70141992)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 表現様式 / 近世文学 / 近世芸能 / 浮世絵 / 評判 / 句兄弟 / 縮景 / 風流やつし |
Research Abstract |
本研究は日本の近世文学・近世芸能・近世絵画に共通して見られる特色ある表現様式を、原典資料に即して明らかにし、その共通性や影響関係等を明らかにすることを目的としている。これらの研究は、歴史的観点からの縦軸や、東アジアからの影響という横軸にも、考察の範囲を広げるものとする。 本年度は研究成果のとりまとめとして、研究成果報告書『図説 江戸の「表現」 浮世絵・文学・芸能』(全349頁)を、2014年3月八木書店から出版した。 その内容としては、次の2部から成る。「第1部 絵画資料の様々」は2013年10月に開催した展示のリーフレットを基としたもので、個々の近世的表現様式を持つ作品について、ある部分を具体的に示して、その解説とそこから看取される表現様式に関する学術的な背景について説明したものである。「第2部 「表現」の諸相」は、それらの近世的表現様式を持つ作品群に関して、成立の背景となる歴史的な展開や、その作品の表現様式の学術的な位置づけなどを論述したものである。これらの解説や論文は、現在の最新の研究水準を踏まえて、更に新しい研究展開を持つものとなっている。加えて研究を始めようとする若い世代や一般読者でも読解可能なように、文章はできる限りわかりやすく明確なものとなるように心がけた。 この研究成果報告書への反応は、おおむね良好であり、送付したアンケートにも、「大変良い」という回答がほとんどであった。その理由としては、絵画・文学・芸能を、オールラウンドに研究するという方針への賛同と、そこから得られた研究成果の新鮮さへの評価が高かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)