2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21320063
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
田口 紀子 Kyoto University, 大学院・文学研究科, 教授 (60201604)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 一義 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30119870)
増田 真 京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10238909)
永盛 克也 京都大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (10324716)
杉本 淑彦 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30179163)
王寺 賢太 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90402809)
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Keywords | フランス文学 / 歴史叙述 / リアリズム / フィクション |
Research Abstract |
平成21年度はフランスにおける「歴史と「文学」いいう二つのディシプンの成立とその後の推移、その過程での相互の影響関係を理論的に検証する作業を開始した。まず当プロジェクトの4年間の事業内容と各研究分担者の役割についての確認、研究分担者が提案する研究テーマの相互調整をはじめに行い、それを受けて各人が具体的な資料調査と分析に入った。具体的な調査の進行については、適宜研究会で中間報告を行った。また第4回目の研究会では、折から講演旅行で日本に滞在中の、ケンブリッジ大学名誉教授セシル・コートネー氏に、18世紀の著述家レナルの著作『両インド史』についての講演を依頼した。 本年度の研究会は、次の通り。 第一回(7月15日午後6時30分より 文学部仏文研究室)研究打ち合わせ 研究計画の概要を代表者田口から研究分担者にあらためて説明し、各自の役割分但と活動計画について調整を行い、全体のロードマップを決定した。 第二回(9月28日午後4時30分より文学部仏文研究室)報告者 田口紀子(研究代表者) 「1820年代のフランス歴史小説の特徴-史実からトークンとしてのエピソードヘ」 第三回(11月26日午後2時30分より文学部第一講義室)報告者 辻川慶子(研究協力者) 「ネルヴァルと歴史のエクリチュール-『塩密輸人たち』を中心に」 第四回(3月19日午後4時30分より文学部仏文研究室) 報告者 セシル・コートネー氏(ケンブリッジ大学名誉教授 ゲストスピーカー)"A la recherche de l'Histoire philosophique des deux indes de l'abbe Raynal"三回目以隆の研究会は、研究成果のより広い周知を目指し、公開講演会の形をとった。
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Research Products
(5 results)