2009 Fiscal Year Annual Research Report
敏感期以降における日本人英語学習者の、冠詞、時制の獲得に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
21320078
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Research Institution | Miyagi Gakuin Women's University |
Principal Investigator |
遊佐 典昭 Miyagi Gakuin Women's University, 学芸学部, 教授 (40182670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 政利 東北大学, 文学研究科, 准教授 (10275597)
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 教授 (80254811)
SNAPE Neal 群馬県立女子大学, 国際コミュニケーション学部, 准教授 (10463720)
金 情浩 東北大学, 文学研究科, 助教 (70513852)
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Keywords | 敏感期 / 冠詞 / 時制 / 三単現のs / 日本人英語学習者 / 教授法 |
Research Abstract |
本研究は、日本人英語学習者が豊かな言語経験にも関わらず(長年英語学習をしているにも関わらず)獲得が非常に難しい、冠詞と時制(特に、三人称単数現在のs)の獲得の問題を、素性をキーワードとして、言語理論、脳機能イメージング、および第二言語獲得理論の観点から多角的かつ総合的に研究し、教授法への提案を行うことを目的としている。 初年度であるH21年度は、日本人英語学習者の冠詞獲得に焦点をあて、次年度以降の研究の基礎となる文献調査を行い、共同研究者との研究会を開催し、次年度以降の研究基盤の形成を行った。このなかで、母語に存在しない素性の獲得可能性や、プロソディーからのアプローチを含め従来の主な研究成果を検討した。特に、普遍文法の観点から、定性(definiteness)、特定性(specificity)、前提性(presuppotionality)に関する素性の果たす役割を調査した。さらに、日本人英語学習者が、英語の冠詞に関して、どのような言語知識を有しているのかを探る脳機能イメージング実験の検討を始めた。 また、冠詞獲得の研究成果の一部は、アメリカ応用言語学会(AAAL2010)等で発表し、さらに編纂中の『言語の可能性第9巻言語と哲学・心理学』で、関連する原稿を執筆した。さらに、脳機能イメージング、文処理、第二言語獲得、音韻論関連の論文を多数執筆し、学会発表を行った。さらに、次年度に、冠詞の獲得に関する国際ワークショップを開催することを決定し、準備にとりかかっている。
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Research Products
(20 results)