2011 Fiscal Year Annual Research Report
日本語学習者の視点にたった文章の難易度判定システムの開発と実証研究
Project/Area Number |
21320095
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
川村 よし子 東京国際大学, 言語コミュニケーション学部, 教授 (40214704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 ジョイス 東京国際大学, 経済学部, 准教授 (90275800)
北村 達也 甲南大学, 理工学部, 准教授 (60293594)
三輪 譲二 岩手大学, 工学部, 准教授 (60125664)
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Keywords | 日本語教育 / 読解支援 / 難易度判定 / 教材開発 / 自律学習支援 / インターネット / 専門日本語 / 介護福祉士 |
Research Abstract |
本研究の目的は、世界各国の日本語学習者に、よりよい読解支援環境をWeb上で無償提供するために、文章の難易度の主要な決定要因である単語の難易度と構文の複雑さに着目し、「学習者の視点にたった文章の難易度判定システム」を開発することにある。 研究最終年度である平成23年度においては、研究の重点を文章の難易度判定システムの完成とシステムを活用した専門日本語教育のための教材の開発においた。さらにデータ・マイニングシステムを活用した読解支援システムの利用状況調査とその分析を行った。 a.文章の難易度判定システムの開発 単語と構文の双方に着目した文章の難易度判定システムの開発をめざし、語彙の難易度と構文の複雑さをもとに、入力された文章の難易度を判定するシステムを開発した。 b.介護分野に特化した難易度判定システムの構築 専門分野の日本語教育の一事例として、介護福祉士国家試験の語彙調査をもとにして外国人介護福祉士候補生用の難易度判定システムを構築した。 c.難易度判定システムを活用した外国人介護福祉士候補生のための教材作成 難易度判定システムを活用して介護福祉士候補生のための教材および副教材を作成した。 d.専門分野に特化した教材開発に関する講演およびセミナーの開催 専門日本語教育のための教材開発方法に関する講演およびセミナーを行った。 e.データ・マイニングシステムを活用した読解支援システムの利用状況調査 辞書ツールにデータ・マイニングシステムを組み入れ学習者の辞書利用の実態調査を行った。 一連の研究の成果は、学会発表、セミナー、論文等で発表するとともに、開発したシステムはインターネット上で利用可能なツールとして無償公開している。
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Research Products
(27 results)