2011 Fiscal Year Annual Research Report
タスク支援によるコミュニケーション能力の育成に関する調査研究
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21320100
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
高島 英幸 東京外国語大学, 総合国際学研究院, 教授 (40128434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 美保子 星城大学, 経営学部, 准教授 (10331638)
今井 典子 高知大学, 人文社会科学系, 准教授 (30510292)
杉浦 理恵 東海大学, 国際文化学部, 准教授 (60413738)
桐生 直幸 鎌倉女子大学短期大学部, 初等教育学科, 講師 (50442132)
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Keywords | タスク支援 / コミュニケーション能力 / スピーキングテスト / 中学生の英語語順の習得 / 縦断的研究 / 評価規準 |
Research Abstract |
平成23年度は、次の3項目に関して研究を推進した。 (a)本調査第1回、第2回の分析 調査協力校2学校において、中学校第2学年の生徒を対象として、平成22年度に9月と2・3月の2回調査を実施し、その結果分析を行った。K中学校とM中学校のいずれも、既習である前置詞句による名詞の後置修飾の正答率が極端に低く、【文法テスト】の2問の正答率は、K学校:9月19%、2月32~38%、M中学校:9月5~9%、2月3~5%である。状況を説明するイラストとともに提示された日本語を英語にして言う【スピーキングテストI】では、K中学校は9月:3~5%、2月:7~11%、M中学校は9月、2月共に0%、聞いた英文を再現する【スピーキングテストII】でも、K中学校は9月:48~51%、2月:60~72%、M中学校は9月:2~10%、2月:15%に止まっている。日本語の語順とは逆の「後置修飾」が他の文法項目に比べて、十分に学習ができていない現状がうかがえる。 (b)本調査第1回、第2回の報告 研究代表と研究分担者が調査協力2学校を訪問し、上記(a)の結果を報告した。K中学校ではM中学校と比べ、スピーキングテストにおける無答の割合が著しく低い理由等について、当該学年の指導者から普段の授業や生徒の学習状況などを聞いた。教科書で扱われる文法項目については必ずコミュニケーションを図る活動を行っているなどの実態を把握した。また、本年度第3回調査の依頼・日程調整を行った。 (C)本調査第3回の実施と分析 KM中学校は1月、KD中学校は2月に本年度の調査を行った。第1回、第2回と同じ方法で、文法問題の採点、およびスピーキングテストの書き起こし作業を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成21年度は、計画通りパイロット調査を行い文法問題とスピーキング問題を作成した。文法問題については、7月に中学校2校および高等学校1校、11月に中学校2校で実施し問題の妥当性を検証した。2月にはさらに中学校2校および高等学校1校で文法問題とスピーキングテストI・IIを行い、本調査の準備を整えた。 平成22年度は、本調査の1年目で、9月と2月に調査を行った。 平成23年度は、前項に記述の通り、本調査第1回(9月)・第2回(2月)を分析し、第3回調査を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、中学校第2学年から高等学校第1学年までの同一の生徒を対象とした縦断的調査である。 調査対象の文法項目が教科書のどの課で扱われるかによって3年間の継続研究のデータ数に違いが出てくるため、本調査1年目の平成22年度は調査を2回行い、その後も同時期(2月頃)に調査を実施することを決定した。 そのため、本調査3年目となる平成24年度は本研究の最終年度ではあるが、調査を2月頃に行うため、分析に要する時間が限られる。また、平成24年度は、最終回である第4回調査の結果を・分析の後、さらに、3年間全体の結果分析を行わなければならない。本研究の本来の目的(3年間の継続研究)を全うするためには、最終報告書の提出期限の延長が必要である。
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Research Products
(6 results)