2009 Fiscal Year Annual Research Report
構造改革型統治システムへの公法学を軸とした学際的接近-社会構成主義的視点の導入
Project/Area Number |
21330006
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
角松 生史 Kobe University, 法学研究科, 教授 (90242049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 顕治 神戸大学, 法学研究科, 教授 (50222378)
小玉 重夫 東京大学, 教育学研究科, 教授 (40296760)
長谷川 貴彦 北海道大学, 文学研究科, 准教授 (70291226)
藤川 久昭 青山学院大学, 法学部, 教授 (30286223)
横田 光平 筑波大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (10323627)
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Keywords | 社会構成主義 / 構造改革型統治システム / 市民参加 / 景観 / まちづくり / 子ども法 |
Research Abstract |
研究初年度である2009年度は、計4回(東京2回、神戸1回、福山1回)開催した全体研究会による問題意識の共有・深化に重点を置いた。研究会では、研究代表者・分担者・協力者6名(角松、長谷川、小玉、横田、Vanoverbeke、藤川)に加え、外部講師(藤田政博氏)1名が報告した。(1)歴史学における言語論的転回(第1回長谷川報告)、「子ども法」の社会的構成(第2回横田報告)など、社会構成主義の方法的・理論的問題に加えて、(2)本年度の研究キーワード「参加」に関する問題群(「裁判員」(第3回藤田、Vanoverbeke報告)「景観」(第1回小玉小報告、第5回角松報告))が検討対象となった。 研究の総まとめとして、まちづくりを共通の主題とするシンポジウム「市民参加の社会的構成」を開催し、研究代表者および外部講師4名(藤井聡氏、三上直之氏、窪田亜矢氏、倉阪秀史氏))の報告を受けた議論により問題意識が深化された。本シンポの成果は、研究代表者所属機関紀要への公表を予定している。 以上を通じて、(1)知識・価値の客観的実在の問題(2)利害関係者による合意と正統性の問題(3)専門家の役割の問題といった、研究会メンバー共通の問題意識が醸成されつつある。国際シンポジウム開催を予定する次年度は、上記の問題意識に即し、キーワード「責任」に関する問題群についての研究成果をあげることが当面の課題となる。本年度キーワード「参加」に関する研究も続けていく。
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Research Products
(32 results)