2010 Fiscal Year Annual Research Report
構造改革型統治システムへの公法学を軸とした学際的接近-社会構成主義的視点の導入
Project/Area Number |
21330006
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
角松 生史 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90242049)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 顕治 神戸大学, 法学研究科, 教授 (50222378)
小田中 直樹 東北大学, 経済学研究科, 教授 (70233559)
桑原 勇進 上智大学, 法学部, 教授 (40287032)
藤川 久昭 青山学院大学, 法学部, 教授 (30286223)
世取山 洋介 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (90262419)
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Keywords | 社会構成主義 / 構造改革型統治システム / アカウンタビリティ / 戦後責任 / 自己責任 / 教育基本法 / 状態責任 / 専門職 |
Research Abstract |
研究2年目に当たる2010年度は、「責任」をキーワードとした共同研究を行った。2010年9月にルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)で開催した国際シンポジウムにおいては、研究協力者Vanoverbekeと角松の企画進行の下、研究代表者・分担者による4本の報告("Accountability of administration in Japan after the mid 1990's"(角松)、"From Responsibility to Compassion"(小田中)、"Delusive 'Self-determination and Self-responsibility'"(藤川)、"From 'Responsiveness' to 'Accountability'"(世取山)がなされ、ルーヴェン・カトリック大学のディスカッサント(Frederik Ponjaert, Michael Schiltz)によるコメントを受けて活発な議論がなされた。また7月には同シンポジウムの予備研究会を東京で開催した。上記シンポジウムの成果は、独日法律家協会(ハンブルグ)発行の「日本法雑誌」(Zeitschrift fur Japanisches Recht)掲載へ向けて編集作業中である。これら活動を通じ、構造改革型統治システムにおける「責任」についての共通認識が深化し、また国際的情報発信と日欧比較の観点を導入することができた。 また、2011年3月には、「責任」に関する研究の総まとめとしての研究会を東京で開催し、憲法研究者蟻川恒正氏より「憲法論における責任」についての報告をいただいた。また、分担者桑原が「状態責任の根拠と限界」について報告した。上記に加え、前年度(2010年2月)に開催したシンポジウム「市民参加の社会的構成」記録の『神戸法学雑誌』掲載へ向けた編集作業を行った。
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Research Products
(37 results)