2010 Fiscal Year Annual Research Report
第二次大戦の終結による日本帝国解体過程の基盤的研究
Project/Area Number |
21330042
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
増田 弘 東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (70136894)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 晋 二松学舎大学, 国際政治経済学部, 教授 (30385968)
加藤 陽子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90218321)
加藤 聖文 人間文化研究機構, 国文学研究資料館, 助教 (70353414)
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Keywords | ニューギニア / ラバウル / 復員 / 米国立公文書館 / 引揚 / 賠償 / 慰霊 |
Research Abstract |
平成22年度は、前半期に研究遂行に必要な資料・機器の充実による環境整備を行うと同時に、後半期には8月に研究担当者5名によるニューギニア北東部及びニューブリテン島のラバウル周辺の調査旅行を実施し、戦時中の戦闘状況及び戦争終結後の復員、引き上げ、慰霊の実態調査と史料の収集を行った。また、東京と熊本で連携研究者らも交えた研究会を東京都・六本木での東洋英和女学院大学大学院にて3回(6月、9月、11月)開催した。4つの観点に基づく具体的な研究内容と調査結果は以下のとおりである。 1)「復員」研究 ソ連軍および中国軍による日本軍人抑留・留用と日本資産に関する文書及び復員に関する米ソ中交渉関係文書の調査を行った。海外調査は蘭国立公文書館、英国立公文書館、米国立公文書館、スタンフォード大学フーバー研究所、台湾国史館、国民党党史館、マレーシア国立公文書館、シンガポール国立公文書館で実施した。国内調査は、憲政資料館、防衛研究所図書館、外交史料館、国立公文書館、偕行文庫で行った。 2)「引揚」研究 トルーマン政権関係者及び対日占領政策関係者の個人文書の調査収集を行った。海外調査は米国立公文書館、トルーマン・ライブラリー、台湾国史館、韓国国史編纂委員会で、また国内調査は、憲政資料館、防衛研究所図書館、外交史料館、国立公文書館、北海道立文書館、山口県文書館で実施した。 3)「賠償」研究 対日賠償をめぐる国民政府文書および米中交渉に関する米国務省文書の調査収集を行った。海外調査は、米国立公文書館、台湾国史館、国民党等史館で、また、国内調査は、憲政資料室、防衛研究所図書館、外交史料館、国立公文書館で実施した。 4)「慰霊」研究 戦没者処理をめぐる現地日本軍と連合国軍との交渉文書の調査収集を行った。なお、本研究では研究協力者の浜井和史(外務省外交史料館)が担当した。海外調査は韓国国史編纂委員会、国内調査は、憲政資料室、防衛研究所図書館、外交史料館、国立公文書館、楷行文庫、鹿児島県立図書館で実施した。
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Research Products
(6 results)