2009 Fiscal Year Annual Research Report
内部労働市場の機能と人事制度の効果に関する実証研究
Project/Area Number |
21330058
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
大湾 秀雄 The University of Tokyo, 社会科学研究所, 教授 (60433702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 大司 一橋大学, 経済学研究科, 准教授 (80346139)
都留 康 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00155441)
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Keywords | ミクロ経済学 / 計量経済学 / 組織経済学 / 経営学 |
Research Abstract |
人事制度の補完的関係とその効果、従業員の離職行動、インセンティブシステムに対する従業員の反応などを明らかにするため、企業内部情報を用いた実証研究およびその基盤となる理論・計量手法の構築を行う。21年度の研究活動内容は以下のとおりである。(1)大手企業向けERPパッケージシステムを開発・サポートするワークスアプリケーションズ社(以下ワークス)および経済産業研究所と提携し、ワークス社が管理する顧客企業の人事ソフトウェア設定情報や内部人事情報を収集して安全に保管する産学官枠組みを1年かけて構築した。ワークス社顧客に対する働きかけを通じ、22年度に機械、化学メーカー合計2社の人事パネル情報を頂くことが21年度中に決まった。(2)日本カナダの自動車ディーラー営業社員による乗用車販売、報酬データを分析するプロジェクトは、21年度中はまずカナダの自動車ディーラーの取引人事データの分析がほぼ一段落した。二番目のプロジェクトでは、非線形非連続の報酬制度のもとで従業員がどのような行動をとっているか定量的な分析を行った。主な結果は、(a)コミッション率スケジュールのどの位置にいるかによって、営業社員の努力水準が変わる、(b)限界コミッションが大幅に増える局面では、値下げ行動が活発化する、などである。日本の自動車ディーラーの非線形報酬制度の影響の分析についても、共同研究者である一橋大学の都留康教授と協力しながら、データの解析に着手した。
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Research Products
(1 results)