2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21330070
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大東 一郎 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (30245625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芹澤 伸子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (90303106)
小西 秀樹 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50225471)
鈴木 久美 山形県立米沢女子短期大学, 社会情報学科, 准教授 (80386523)
佐藤 綾野 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (00386525)
于 洋 城西大学, 現代政策学部, 准教授 (60386521)
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Keywords | 経済事情 / 経済政策 / 環境分析 / 財政学 / 金融論 |
Research Abstract |
当初の計画通り、(1)財政、(2)金融、(3)環境、(4)発展、(5)産業・貿易、(6)マクロ経済の論文を内外の学会等で発表・投稿する作業を進めた。(1)小西は、中国型の地方分権体制を念頭に置いて中央・地方間での権限配分を理論的に分析した論文を英文学術誌に投稿し、分権と環境政策に関する論文を国際シンポジウムで発表した。子は、中国の社会保障改革の実態・現地調査をはじめ、年金問題等に関わる学会発表を行い、論文と著書を公刊した。(2)鈴木は、マイクロファイナンス機関の財務状況を分析し、不良債権額が貸付システム変更に影響を与えたとの過去の現地調査から得た推測を検証した。(3)上記の小西の論文発表のほか、大東は途上国の賃金補助金の工業汚染への影響を分析した論文を公刊した。(4)大東は、生産的消費仮説を導入した経済成長モデルで均衡の不決定性の下での途上国援助の効果を分析する論文を作成した。(5)芹澤は、サービス化が発展段階の異なる東アジア各国経済・貿易協定のあり方にも影響を与えることを考慮して、混合寡占的市場における政府の関わり方を考察した論文を公刊した。魏は、自国の半官半民企業と外国の私企業とが競争する混合寡占経済で企業の経営者インセンティブ契約と政府の関税政策の戦略的決定を考察する論文を、内外の学会で発表した。木村は、企業間の技術格差を取り入れた境界選択モデルを構築し、技術格差がないモデルでは内製が選択される場合でも、中国企業のように技術格差に直面する企業では購買が選択されるという論文を作成し、国際学会で発表した。大東は、自由貿易地域での経済成長が対域外関税率を低下させ自由貿易を促進するかを分析する論文を、国際会議等で発表した。(6)上田は、日韓台の所得分配の平等度は日本が最も平等で韓台は同程度であるが、機会均等は父親の所得や教育との関連が台・韓・日の順に強くなる傾向があるとする論文を、国際会議で発表した。佐藤は、Tickデータにより、円ドル為替レートにおける介入研究の論文を学術雑誌に投稿し、さらに中国人民元の切上げ期待に関する実証分析を進めた。これらの研究成果をもとに、3月10日には早稲田大学で報告会を開催し、当該科研メンバー以外の研究者の参加も得て、活発な討論を行った。
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Research Products
(18 results)