2010 Fiscal Year Annual Research Report
メディアシステム、政治文化と市民の情報力の連関について:8カ国国際比較研究
Project/Area Number |
21330114
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
林 香里 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (40292784)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KARLIN Jasong 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (80361632)
丹羽 美之 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (00366824)
前田 幸男 東京大学, 大学院・情報学環, 准教授 (30347257)
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Keywords | メディア / 制度 / 国際比較 / 公共放送 / 新聞 / インターネット / 商業放送 / ジャーナリズム |
Research Abstract |
2010年度は、2009年度末から始めて翌年度に繰り越しになった日本チーム内での内容分析のためのコーディング・トレーニングを引き続き行いつつ、4月12日(月曜日)から14日(水曜日)までの三日間、オンラインで英国をはじめ他の国のコーダーたちとのトレーニングをすることによって始まった。こうして、4月中は昨年度から続く日本チーム内部、さらに11か国全体でコーディングのためのトレーニングを十分行い(のべ約1週間ほど)、いよいよ5月10日(月)~14日(金)、5月24日(月)~28日(金)、6月7日(月)~11日(金)の三週間の間の、新聞2、テレビ2、ウェブサイト1の五つのメディアの記事を対象に内容分析に取り組んだ。分析対象は以下の通り。 【朝日新聞 (朝刊対象、新聞休刊日の6月7日は除外)読売新聞 (朝刊対象、新聞休刊日の6月7日は除外)NHK ニュース7 (午後7時から午後7時半)テレビ朝日 報道ステーション (午後9:45から午後11時)Yahooニュース (Yahooサイトのトピックの中で露出度が最も高い昼12時~午後1時の間に掲載されていた記事を対象-Y!トップのバックナンバー利用)】 コーディングが終了した後に、日本チーム内、そして11か国すべてで、コーダー間一致度を検証し、全体的に90%を超えてコーディングの正当性を確認した。 その後、6月に11か国でオンラインサーベイによる知識等のアンケート調査を行った。調査は米国ポリメトリックス社によるサンプル・マッチング方式により、1000人を対象に行った。以上のデータが集まった上で、2010年9月11日にロンドンで全体会議を開催した。そこでは、データをもとにしたテーマを話し合い、参加研究者の分担、さらにその後の出版計画が話し合われた。さらに、別途、韓国ソウル大学の李準雄教授と、日本の公共放送NHKと韓国の公共放送KBSの信頼度や利用者像を考えるプロジェクトを立ち上げることを決定した。 韓国とのプロジェクトのために、李教授とは12月11日に東京で再度研究会を開いた。その後、再び3月に研究会を行う予定であったが、東日本大震災のためキャンセルになり、予定を2011年度に繰り越すことになった。
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Research Products
(6 results)