2009 Fiscal Year Annual Research Report
移民の流入と統合過程-在日韓国・朝鮮人と日系ブラジル人の世代間生活史の比較分析
Project/Area Number |
21330120
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
稲月 正 The University of Kitakyushu, 基盤教育センター, 教授 (00232512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 富夫 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30135040)
西村 雄郎 広島大学, 総合科学研究科, 准教授 (50164588)
近藤 敏夫 佛教大学, 社会学部, 准教授 (70225621)
西田 芳正 大阪府立大学, 人間社会学部, 准教授 (10254450)
山本 かほり 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (30295571)
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Keywords | 在日韓国・朝鮮人 / 日系ブラジル人 / 民族関係 / エスニシティ / 構造分析 / 世代間生活史 / ライフヒストリー |
Research Abstract |
平成21年度は4回の研究会と在日韓国・朝鮮人、日系ブラジル人の世代間生活史調査を行った。まず、第1回研究会では、(1)基本的分析枠組みとして都市の構造分析アプローチを用いること、(2)方法として世代間生活史の比較分析を用いることが確認された。次いで、各メンバーは、(1)国際労働力移動、(2)民族関係における経済構造論的アプローチ、(3)政治構造論的アプローチ、(4)生活構造論的アプローチといった観点から内外の文献をピックアップし文献リストを作成した。第2回研究会では、そのリストをもとに各自が文献のレビューを行い、民族関係やエスニシティ形成の規定要因についての理解を深めた。同時に本研究の分析枠組みである構造分析アプローチの有効性を確認した。 こうした理論的整理とともに、平成21年度後半は、在日韓国・朝鮮人ならびに日系ブラジル人の世代間生活史調査を実施した。在日韓国・朝鮮人については、平成8~10年度の科研費調査で対象となった4家族中、2家族16名の聞き取りを行った。前回の調査から約15年が経過し、在日韓国・朝鮮人を取りまく国内外の状況も本人の生活構造上の位置も変化している。そうした変化と民族関係・エスニシティの変化との関連が調査を通して明らかになりつつある。得られた知見は、第3、4回研究会や学会等で報告された。平成22年度以降、さらに聞き取りを進める。日系ブラジル人については、呉市において試行的に1家族3名の世代間生活史の聞き取りを行った。また、年度末には長浜市において約300名の日系ブラジル人を対象としたアンケート調査を実施した。これらを通して、労働移動システム、民族関係の形成メカニズム、エスニシティの継承と顕在化の条件などが徐々に明らかになりつつあるが、本格的な聞き取り調査、各種の比較分析などは平成22年度以降の課題である。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article]2010
Author(s)
高畑幸(加藤剛編)
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Journal Title
もっと知ろう!!わたしたちの隣人-ニューカマー外国人と日本社会(世界思想社)
Pages: 146-172
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