2009 Fiscal Year Annual Research Report
戦後ドイツにおける「過去の克服」の研究-宗教・家族・政治教育・教育学の再生-
Project/Area Number |
21330172
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
對馬 達雄 Akita University, 副学長 (90004118)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 康雄 東京大学, 教育学研究科, 教授 (50168499)
遠藤 孝夫 岩手大学, 教育学部, 教授 (70211779)
小玉 亮子 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 准教授 (50221958)
池田 全之 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 准教授 (50212775)
山名 淳 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (80240050)
|
Keywords | 過去の克服 / フリッツ・バウアー / キリスト教の復権 / ヴェーニガー / アドルノ / 家族の再生 / 追悼施設 / ヤスパース |
Research Abstract |
本研究は、戦後ドイツ史を通底する重要課題である「過去の克服」問題を、精神史・文化史的文脈から捉え、特に1950年代を中心にその具体相を明らかにすることを課題としている。研究初年度の今年度は、本研究を分担する7名の研究者が、交付申請書記載のそれぞれの研究テーマを追求するための基礎となる文献・資料の収集とドイツでの調査研究を中心に行った。すなわち、研究代者の對馬は、フリッツ・バウアー研究所(フランクフルト)での調査研究、山名は「テロのトポグラフィー」(ベルリン)での調査研究を行い、渡邊はヴェーニガーの歴史教育論に関して、遠藤は宗教教育の復権に関して、小玉は家族の再生に関して、それぞれドイツでの資料収集活動を行った。さらに、今井はアドルノの、また池田はヤスパースおよびハイデガーの基本的著作の収集と分析作業を進めた。これらを通して収集された文献・資料に基づき、教育史学会のコロキウムの枠を活用して、研究報告と討論の機会を設けた。また本年度は、4月、9月、2月の合計3回の全体研究会を行い、共同研究としての認識の共有を図った。
|
Research Products
(5 results)