2011 Fiscal Year Annual Research Report
子どものジェンダー平等意識形成と学校に関する総合的研究~戦後男女共学制の総括~
Project/Area Number |
21330183
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Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
橋本 紀子 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (20138530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 浩則 文京学院大学, 人間学部, 教授 (40315271)
井上 惠美子 フェリス女学院大学, 文学部, 教授 (80259316)
田代 美江子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (40297049)
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Keywords | ジェンダー平等 / 学校教育 |
Research Abstract |
男女共学制とジェンダー形成の問題を歴史的、統計的に、また、学校参与観察の手法も用いて、総合的に検討することを目的に、平成23年度は、以下の調査を実施した。 1)戦後の男女共学制が日本人のジェンダー観や平等意識形成にどのような影響を与えたかを明らかにするため、前年度から引き続き、中学・高校の学習指導要領の改訂をもとに5グループに世代を分けて、インタビュー調査を実施した。最終的に対象者は1931年~1980年生まれの計38名となった。2)前年度に実施した大学生へのインタビュー調査で明らかになった男子校・女子校の特徴を意識しつつ、全体として同様の傾向がみられるのかどうかを明らかにするため、大学生1225名を対象として、高校の男女共学・別学に関する質問紙調査を実施した。3)2010年に共学化した宮城県の公立高校を訪問し、学校長・教頭へのインタビュー調査を実施した。4)秋田県において、2000年代に共学化した公立高校の校長へのインタビュー調査、及び、別の公立高校において資料調査をおこなった。5)韓国におけるジェンダー平等教育や男女別学・共学制についての以下の現地調査を行った。(1)ソウル市内の性文化会館(Naeilセンター)を訪問し、同センターの性教育プログラムを体験し、韓国における性教育について論議した。(2)韓国女性政策研究院のチョン・ヘシュク氏に、韓国のジェンダー平等教育や男女別学・共学制の現状と課題について講演いただき、議論した。(3)ソウル市内の私立高校を訪問し、授業を参観した。 上記23年度の調査および前年度までに行われた調査から得られた成果を研究報告書(A4・264頁)にまとめ、印刷・製本し、関係研究者や研究所、図書館等に配付した。
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Research Products
(4 results)