2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340055
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
谷本 盛光 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90108366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 博章 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60262424)
淺賀 岳彦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (70419993)
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Keywords | 世代対称性 / フレーバー混合 / ニュートリノ / レプトンフレーバーの破れ / CP対称性の破れ / Bs中間子 / 電子の双極子モーメント |
Research Abstract |
本計画の主たる目的は、世代の離散対称性の現象論的研究を行うものである。とりわけ、世代離散対称姓によってクォークとレプトンの世代構造にとどまらず、超対称性粒子、すなわちスクォークとスレプトンのフ世代構造を明らかにすることである。以下に、今年度の研究成果をまとめる。 ●非可換離散対称性であるS4をクォーク・レプトンの世代へ適用し、超対称セクターを含めてそれらの現象論的特徴をあきらかにした。質量オペレーターの高次項を正確に評価し、レプトン混合Ue3を予言した。 ●S4世代対称性が、レプトンにおいて現象論的に有用であるためには、S4対称性が低エネルギーで特定の破れ方をしなければならない。その破れの機構を第5次元を導入することにより、その境界条件で破れることを示した。また、ニュートリノ混合角Ue3の予言を行った。この研究は、今年度雇用した研究支援者を中心に行った。 ●S4世代対称性によってスレプトンの世代混合を決定し、フレーバーの変化する中性カレントμ→eγの大きさと電子の双極子モーメントの大きさを予言した。 ●非可換離散対称性の一般論をレビューした。 ●2010年8月には滞在型国際研究集会(富士吉田市)を主催し、運営と財政面においても研究成果発表においても寄与し、その成功に導いた。
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Research Products
(6 results)