2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340115
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
大野 かおる 横浜国立大学, 工学研究院, 教授 (40185343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAEBIGER Hannes 横浜国立大学, 工学研究院, 助教 (20531403)
石井 聡 横浜国立大学, 工学研究院, 特別研究教員 (90377094)
野口 良史 横浜国立大学, 工学研究院, 助教 (60450293)
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Keywords | 光捕集デンドリマー / GW+T-matrix計算 / 時間依存密度汎関数理論 / フタロシアニン / 光電気エネルギー変換 / ナノチューブ / フラーレン / 電子励起化学反応 |
Research Abstract |
1.ナトリウム・クラスターの光吸収スペクトルのクラスター・サイズ依存性を全電子スピン偏極GW+Bethe-Salpeter方程式に基づく精密第一原理計算により求めた(Phys.Rev.A81,045201;1-4(2010))。 2.全電子GW近似によりSi,ダイヤモンド、SiCの芯電子XPSスペクトルの精密計算を行った(Materials Transactions 51,2150-2156(2010))。 3.多数のC_<60>が直線状に融合して結びついた1次元ピーナッツ型フラーレンポリマーの安定構造とエネルギーバンドを第一原理計算し、どのような構造の場合に金属になるかの考察を行い、論文をSynthetic Metalsに投稿した。 4.様々な太さの単層カーボンナノチューブにポリインやヘキサンなどの直鎖分子が自発的に内包される現象を第一原理計算により解析し、論文をJournal of Physical Chemistry Aに投稿した。ポリインの両(片)端が水素終端していない場合には電子がナノチューブ側からポリイン側に移動する。その他の場合には弱い波動関数の重なりと電気四重極相互作用がエネルギー利得の主な原因である。 5.高分子鎖が架橋したゴムを高速でモンテカルロ・シミュレーションするプログラムを作成し、ゴム弾性のシミュレーションを行い、論文投稿準備中である。この計算アルゴリズムはネットワークの自己組織化のシミュレーションに応用することができる。 6.第一原理分子動力学シミュレーションによりCO_2+2H→HCOOHの反応仮定のシミュレーションを行った。また、密度汎関数理論(TDDFT)に基づくダイナミクス・シミュレーションにより、H_2の解離過程を検討中である。
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Research Products
(19 results)