2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340122
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
橋本 武志 北海道大学, 大学院・理学研究院, 准教授 (70283588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 卓司 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (40217857)
寺田 暁彦 東京工業大学, 火山流体研究センター, 研究員 (00374215)
阿保 真 首都大学東京, 東京・システムデザイン研究科, 教授 (20167951)
江尻 省 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (80391077)
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Keywords | ラマンライダー / 火山ガス / 水蒸気 / レイリー散乱 / 噴気温度 / スペクトルカメラ / 分光 / SO2 |
Research Abstract |
本研究課題は3つのテーマから構成される.以下,各テーマについて22年度の成果について報告する. 1.水滴検出用ラマンライダーの開発(中村・江尻):従来の水蒸気検出ラマンライダーを改良し,火山噴気中の水滴を検出できるようにすることを目的とする.水滴によるラマン散乱波長は水蒸気の場合と異なるため,水蒸気検出用のチャンネルを追加した.22年10月に,群馬県草津の万代鉱噴気において,テスト観測を行い,水蒸気と水滴を分離して検出できていることを確認した.今後,噴気中の水滴/水蒸気比を直接測定することで,ライダーの水滴信号を校正する必要があるが,その具体的方法についても分担車で議論して検討した. 2.噴気温度測定ライダーの開発(阿保):噴気の温度分布を10K以下の分解能で測定することを目標として,高スペクトル分解能ライダーを試作した.22年10月に,群馬県草津において,野外環境下での基本動作試験(バンドカットフィルタの波長掃引実験)を行った.野外環境下で基本動作を確認することができた.今後,設計のスペックに従って装置を完成させる. 3.スペクトルカメラの開発(橋本・寺田):火山噴気を紫外線帯域で撮影することでSO2の濃度を測定する装置を,市販のデジタルカメラを改造し試作した.濃度既知のSO2ガスセルを用いてキャリブレーション実験を行ったうえ,22年3月には霧島新燃岳と桜島で試験観測を行い,SO2が検出できることを確認できた.また,近赤外域については室内で液体水を用いた基本実験を行った.
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Research Products
(3 results)