2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21340138
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
津田 敏隆 Kyoto University, 生存圏研究所, 教授 (30115886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀之内 武 北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (50314266)
小司 禎教 気象庁気象研究所, 予報研究部, 主任研究官 (70354446)
瀬古 弘 気象庁気象研究所, 予報研究部, 主任研究官 (60354445)
河谷 芳雄 独立行政法人海洋研究開発機構, 地球環境変動領域, 研究員 (00392960)
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Keywords | 衛星測位 / 気象学 / 自然現象観測・予測 / 大気現象 / リモートセンシング |
Research Abstract |
本課題では以下の3サブテーマを実施している。 (1)GPS掩蔽データ解析システム:COSMICから准リアルタイムで配信されるGPS掩蔽データにホログラフィ解法を適用しデータベースを構築している。 (2)数値予報モデルへのデータ同化: ・GPS掩蔽について、GPS-LEO衛星の視線データを、鉛直相関を考慮して同化する手法が最適であることを論文公表した。また、熱帯域の台風の発生予報が掩蔽データ同化で改善することを示した。 ・GPS掩蔽の視線データと地上型GPSデータ(可降水量や視線水蒸気量)を同時に同化した場合、予報改善度がより高まり、解析値の水蒸気分布のメリハリが降水現象に矛盾しないように強まった。 ・LEO衛星軌道から見て横向きのGPS掩蔽法について、仮想的な同化実験を行い、降水予報が改善する事例があることを示した。 ・2009年8月18日に那覇市で発生した豪雨事例について、GPSによる可降水量、天頂遅延量、視線遅延量のそれぞれの同化によるインパクトを調べた。 ・GPS掩蔽の偏角データの同化に向けた予備検証として、偏角の鉛直勾配と減少幅を利用した境界層上端検出を試行した。偏角の鉛直分布は境界層の分布・変化を良く表現することなど、偏角の同化の有用性が示唆された。 ・気象庁全球解析にMetOpとGRACEによるGPS掩蔽データを夏・冬ともに同化実験した。ラジオゾンデ、初期値、アメダスを用いて予報精度で、中立~改善の結果を得た。気象庁で2009年11月30日から全球解析への現業利用を開始した。 (3)気温・水蒸気の分布・擾乱特性: ・熱帯域および極域の成層圏における温度擾乱の高度・経度・季節変動を解明した。 ・最新気候モデルにより、低緯度域の成層圏における赤道波や大気重力波のグローバル分布を長期間(80年間)解析し、GPS掩蔽データの観測結果を科学的に解釈した。 ・成層圏突然昇温時に極渦の縁にしばしば強い前線構造が発達することを見出した。
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Research Products
(27 results)
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[Journal Article] FORMOSAT-3/COSMIC Radio Occultation Soundings : Preliminary Results of Statistical Comparisons Utillzing Balloon-borne Observations2009
Author(s)
Hayashi, H., Furumoto, J., Lin, X., Tsuda, T., Shoji, Y., Aoyama, Y., Murayama, Y
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Journal Title
Terr. Atmos. Ocean 120
Pages: 51-58
Peer Reviewed
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