2010 Fiscal Year Annual Research Report
アルミニウム外方拡散フラックス増大による耐熱合金のアルミナ形成機能の発現
Project/Area Number |
21360351
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
林 重成 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (10321960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 紀史 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (70344489)
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Keywords | 高温酸化防食 / アルミナスケール / 耐熱合金 / 表面改質 / Ni基合金 / アップヒル拡散 / コーティング |
Research Abstract |
H22年度には、Ni-低Al合金上へのPtナノコーティングによるAl_2O_3スケール生成機能におよぼす種々の熱処理条件の影響に関する検討を進めたが、H22年度末に発生した震災の影響により研究成果の報告が出来なかった。そこでH22年度分を一部繰越すことにより、追加の熱処理実験を実施して、本手法のさらなる最適化を行った。また、これまでに得られた研究成果を国内学会にて発表した。 1.Ptコーティングを施したNi-低Al合金を熱処理せず酸化させた場合には、Ptの効果が殆ど得られずAl_2O_3スケールの早期生成は生じないことが分かった。 2.一方、極めて短時間の熱処理を実施した場合、Ni-低Al合金上にはAl_2O_3スケールが生成する。熱処理時間が長くなれば、Al_2O_3スケールの生成能は低下することが分かった。 3.継続してPtの代替コーティングの探索を進めたが、低Al合金上へAl_2O_3スケールを形成する機能を有する他の合金元素は見つかっていない。 4.同様の実験を他の合金系(Fe-Al合金)に適用し、Fe-Al合金上では、Ptの影響はあまり認められないことが分かった。一方、本研究の目的とは若干異なるが、一部のコーティング元素はAl_2O_3スケールの相変態挙動に影響を与えることがわかり、これはAl_2O_3スケール中にコーティングした元素がドープされたためであることが示唆された。 5.得られた成果を、国内の学会にて報告した。
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Research Products
(1 results)