2009 Fiscal Year Annual Research Report
植物の二成分情報伝達系による高次機能統御の包括的理解
Project/Area Number |
21370018
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
水野 猛 Nagoya University, 大学院・生命農学研究科, 教授 (10174038)
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Keywords | 植物 / 二成分制御系 / 植物ホルモン / 概日時計 / 光情報伝達 / シロイヌナズナ |
Research Abstract |
(2)-1シロイヌナズナのサイトカイニン情報伝達ネットワークの解析 (2)-1-1TCS系因子の空間的・経時的機能分担の解析 シロイヌナズナTCS系を介したサイトカイニンシグナル受容と初期情報伝達のフレームワークが分子レベルで明らかにしてきた。しかし、この過程に関わるTCS系因子群には幅広い機能重複が見られる。この問題を解析するためにはTCS系因子群に関する時空間的な包括理解が欠かせない。今年度は、そのために必要なシステマティクな遺伝学解析を行った。 (2)-1-2サイトカイニン情報伝達下流因子の同定と発現ネットワークの解析 サイトカイニン情報伝達ネットワークを理解するためには初期過程の理解だけでは不十分である。そこで、申請者らは広範なマイクロアレイ解析のデータを蓄積してきた。この基盤を発展させ、機能未知のサイトカイニン応答性転写因子や情報伝達因子に着目して包括的な遺伝学的解析を行った (2)-2光情報伝達と時計機能におけるTCS関連因子の機能解析 (2)-2-1時計関連TCS関連因子(PRR遺伝子群)の包括的遺伝解析 TCS系時計因子であるPRR9~PRR1(TOC1)の重要性が広く認められるようになってきた。これら類似した因子がどのように重複かつ特異的に機能して時計を駆動しているかは不明である。その解明には包括的遺伝解析が必須である。そのためにこれら遺伝子の多重変異体を多数作成した。
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Research Products
(5 results)