2011 Fiscal Year Annual Research Report
発光ダイオードを用いた長日性花卉の開花促進メカニズムの解明
Project/Area Number |
21380019
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金浜 耕基 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00113936)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金山 喜則 東北大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (10233868)
西山 学 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (80312627)
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Keywords | 長日性 / 花芽形成 / シュッコンカスミソウ / 開花 / 遠赤色光 / 遺伝子 / LED / 混合光 |
Research Abstract |
本研究では、平成23年度においても、長日性花卉のシュッコンカスミソウを適温域(昼/夜の温度が25/20℃)の人工気象器内で栽培して、昼の8時間は太陽光の下で育て、夜間の16時間は遠赤色光を主とする種々のLED混合光で照射して、平成22年度の場合と比べてさらに格段に花芽形成と開花を促進する条件があるかどうかについて調べた。とくに、平成23年度には、白熱電球用のソケットに簡易に装着できる電球型のLED混合光源を試作して、これまでの実験に供試してきたパネル型のLED光源と同様の開花促進効果があるかどうかを調べた。また、LED混合光がシュッコンカスミソウの花芽形成関連遺伝子FLOWERING LOCUS Tの発現を促進するかどうかについても調べた。 その結果、長日性花卉の開花を制御するLED光源の開花促進メカニズムについて、栽培学的、分子生物学的に明らかにすることが可能になるとともに、実用可能性のある電球型LED混合光光源の試作品を開発することができた。このような成果は経済効果が大きいだけでなく、地球温暖化対策としての二酸化炭素排出削減にも積極的に貢献する、意義深い研究となった。 以上の研究成果について、園芸学会で2回発表し、Plantaと照明学会誌とJournal of the Japanese Society for Horticultural Scienceなどの学術雑誌に論文を投稿して受理・印刷された。さらに、農業技術体系と最新農業技術の2図書にその成果をまとめて掲載した。
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Research Products
(7 results)