2011 Fiscal Year Annual Research Report
連鎖解析法により同定された食事性高コレステロール血症原因遺伝子の機能解明
Project/Area Number |
21380084
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
今泉 勝己 九州大学, 農学研究院, 学術特任教員 (90037466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 匡央 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90294909)
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Keywords | コレステロール / エストロゲン / 連鎖解析 / ラットゲノム |
Research Abstract |
女性の血中コレステロール濃度は40代までは男性よりも低い値を示す。しかし、女性が閉経を迎える時期である50代を境に男性よりも高い値を示すようになることが、過去の調査で明らかとなっている。この現象からも、コレステロールの代謝には性差があり、その原因を解明することは今後、より個人の環境を考慮した生活習慣病予防法の確立に資するものと期待される。本研究室で維持している、外因性高コレステロール血症(ExHC)ラットは食事コレステロールに高い感受性をもち、コレステロール摂食後に血清コレステロール濃度が大きく上昇する系統である。先に行われたExHCラットを用いた遺伝学的解析により、食事コレステロールに応答して血清コレステロール濃度を規定する遺伝子座として雌特異的にDihc1領域がラット5番染色体上に存在することが明らかになった。 Dihc1領域における原因遺伝子を同定するため、ExHCラットのDihc1領域にBNラットの遺伝子をホモで導入した系統を交配によって作製した。この系統では、Dihc1領域における原因遺伝子がBNラットのものに組み換わることで、コレステロールを摂取しても血清コレステロール濃度の上昇が抑えられる。この表現型の変化を利用して、Dihc1領域内の一部分をBNラットの遺伝子に組み換えたラットを作製し、コレステロール摂食後の血清コレステロール濃度を比較することで、コレステロール濃度の規定に関わっている領域を検証した。その結果、Dihc1領域を33.3Mbpから24.7Mbpまで限局し、領域内の候補遺伝子を245まで限定した。 また、ExHCラットゲノムデータベースを構築し、変異の検索を迅速にできるようにした。
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Research Products
(1 results)