2009 Fiscal Year Annual Research Report
細胞骨格に係わる新たな分子複合体による細胞移動制御の解明・脳構築機構への展開
Project/Area Number |
21390052
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
佐藤 真 University of Fukui, 医学部, 教授 (10222019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 秀司 福井大学, 医学部, 准教授 (10303372)
謝 敏カク 福井大学, 医学部, 助教 (40444210)
猪口 徳一 福井大学, 医学部, 特命助教 (60509305)
池田 弘 福井大学, 工学研究科, 准教授 (80377473)
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Keywords | 解剖学 / 細胞・組織 / 神経科学 / 脳・神経 / 脂質 / アクチン / スパイン / 細胞移動 |
Research Abstract |
大脳皮質は皮質外からの移動神経細胞で構成される。しかしながら、移動細胞の移動を止め、最終的な細胞配置に関わる仕組み、さらには移動停止に前後して起こる局所神経回路の形成に関わる仕組みの分子・細胞レベルでの解明はいまだ十分ではない。そこで、本研究では大脳皮質での神経細胞移動(および停止)に関わるLL5β、FILIP及びその類似分子の機能を検討する。同時に、神経細胞が大脳皮質内に最終的に停止・配置し、さらに前後して局所回路を形成する仕組みを分子・細胞レベルで解明する。 本年度は、以下の実験・成果を得た。 (1)LL5βについては、コンディショナルノックアウトマウスの作製を行った。すでにマウスは得られており、Creマウスとの交配を進めた。 (2)LL5β、FILIPおよびその類似分子の機能解析・機能複合体の構成分子をプロテオーム解析の手法を用い検索・同定する。 LL5βの類似分子であるLL5αについて検討を進めた。LL5βとは異なる細胞内分布を示した。また糖代謝との関連が指摘されていたが、我々は現時点では直接的な関連は見出せなかった。 (3)tangential migrationにおける移動・移動制御の解明を進める。 Tangential migrationを行う細胞の性質・分化の様子について検討を進め、因子の導入によりradial migrationからtangential migrationに移動方向を変えることが可能であることを確認した。 (4)局所回路の形成については、シナプス形成にかかるLL5βの働きを海馬細胞を用いて検討し、スパインの形成・成熟に係わることをを見出した。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Inhibition of calpain increases LIS1 expression and partially rescues in vivo phenotypes in a mouse model of lissencephaly2009
Author(s)
Yamada, M., Yoshida, Y., Mori, D., Takitoh, T., Kengaku, M., Umeshima, H., Takao, K., Miyakawa, T., Sato, M., Sorimachi, H., Wynshaw-Boris, A., Hirotsune, S.
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Journal Title
Nal.Med 15(10)
Pages: 1202-1207
Peer Reviewed
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[Journal Article] LL5β directs the translocation of Filamin A and SHIP2 to sites of Ptdlns(3, 4, 5)P3 accumulation and Ptdlns(3, 4, 5)P3 localization is mutually modified by co-recruited SHIP2
Author(s)
Takabayashi, T., Xie, M.-J., Takeuchi, S., Kawasaki, M., Yagi, H., Okamoto, M., Tariqur, R M., Malik, F., Kuroda, K., Kubota, C., Fujieda, S., Nagano, T., Sato, M
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Journal Title
Peer Reviewed
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