2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390112
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 正典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富居 一範 千葉大学, 医学研究院, 助教 (20431306)
大塚 紀幸 北海道大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00447046)
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Keywords | ナチュラルキラー細胞 / NKG2D / 活性化リガンド / MHC / 皮膚免疫 |
Research Abstract |
NKG2Dはナチュラルキラー細胞(NK細胞)、CD8+T細胞(キラーT細胞)、γ/δT細胞に発現される活性化レセプターである。本レセプターに対するリガンド(以下、NKG2Dリガンド)は正常細胞には発現していないが、がん化、ウイルス感染、創傷などのストレスによって発現が誘導される。NKG2Dにリガンドが結合すると、NK細胞、CD8+T細胞等は活性化され、がん細胞、ウイルス感染細胞を破壊する。本研究では、NKG2Dリガンドの構造・機能・発現調節機構を詳細に解析するとともに、マウスにおける疾患モデルとヒト疾患を対象にNKG2Dリガンドの病態発生に果たす役割を解析することを目的とした。本年度は当研究室で同定されたマウスNKG2DリガンドであるH60c(histocompatibility-60c)に焦点を当てて解析し、以下の成果を得た。1.H60cは細胞外領域にα1,α2ドメインを有するMHCクラスI様分子である。2.H60cを発現する細胞はNK細胞に感受性になる。3.正常マウスの組織では、皮膚、女性生殖器粘膜をはじめとする体表面でH60c遺伝子の高い発現が確認された。H60cは皮膚・粘膜をはじめとする体表面で危険信号として機能するリガンドである可能性が示唆される。4.H60cとNKG2Dとの結合を阻害するH60c特異的モノクロナル抗体を作成した。現在、H60c分子の免疫監視における役割、がん・自己免疫疾患をはじめとする病態における役割について解析を進めている。
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Research Products
(29 results)