2012 Fiscal Year Annual Research Report
経済連携協定に基づく外国人看護師の国際労働力移動と受入れシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
21390166
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
平野 裕子(小原裕子) 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50294989)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 貞親 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (00295776)
小川 玲子 九州大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 准教授 (30432884)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 経済連携協定 / 外国人看護師 / 国際労働力移動 / 外国人介護士 |
Research Abstract |
平成24年度は、本研究において、以下の研究に着手し、結果を得た。 (1)経済連携協定に基づき、来日するフィリピン人およびインドネシア人看護師候補者の調査 昨年度に引き続き、継続的な調査を行った。フィリピン人(第4陣)とインドネシア人(第5陣)では、それぞれ看護師候補者らの来日動機や属性が異なることが示された。 (2)経済連携協定に基づき、来日したフィリピン人およびインドネシア人看護師(国家試験合格者)の調査 国家試験合格者に対して個別インタビューを行った。その結果、候補者(国家試験合格前)とは異なるタイプのストレスを抱えていることが明らかになった。たとえばそれは、国家試験には合格したが、国家試験に使われる日本語と、実際に臨床現場で使う日本語(患者とのコミュニケーションや看護記録の記載等)とは異なるために生じる、語学能力の低さにかかわるもの、またそれゆえに患者や医療スタッフからまだ一人前に扱われないこと等が挙げられた。 (3)国際セミナー'Migration of Filipino Nurses under the Japan-Philippines Economic Partnership Agreement: Trends and Challenges'を長崎大学・フィリピン大学共同開催で行った。これは、日比経済連携協定下での「自然人の移動」について、双方の国にとっての課題が山積しているものの、両国の研究者と政策担当者が建設的に解決策を議論する場がなかったことから、その機会を提供するために開かれたものである。参加者には、フィリピン側からは、外務省、海外雇用庁、元駐日フィリピン大使、フィリピン看護協会長、看護大学関係者が、また日本側からは、在フィリピン日本国大使館特命全権大使および総領事、日比マスコミ関係者等の出席を得て、活発な議論が行われた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)