2009 Fiscal Year Annual Research Report
大規模コホート研究による難治性気道疾患の病態解明と個別化治療への展開
Project/Area Number |
21390253
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西村 正治 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (00208224)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南須原 康行 北海道大学, 大学病院, 准教授 (30322811)
今野 哲 北海道大学, 大学病院, 助教 (20399835)
牧田 比呂仁 北海道大学, 大学院・医学研究科, 客員研究員 (70533537)
|
Keywords | 難治性喘息 / COPD / コホート研究 |
Research Abstract |
本研究は、呼吸器領域におけるCommon Diseaseの2大疾患であるCOPDと喘息(特に難治性喘息)の病因、病態、病型別自然歴を明らかにすることにより、発症危険因子の同定、治療目標の特定、病型別治療方針の確立を目指すことを目的とする。 平成21年度は、肺CT画像3次元気道解析ソフトを用い、長時間作用性抗コリン薬投与前後の気道内腔面積を測定し、薬剤の効果発現部位を明らかにし(Thorax 2009)、更には長時間作用性β2刺激薬に関しても同様の検討が現在進行中である。喘息患者においても同解析ソフトを用い、気道壁、内腔面積の測定、COPDとの比較をおこない、現在論文化に向け準備中である。また、これまで継続してきた北海道COPDコホート研究が5年間のフォローアップ期間を終了したことにより、COPDの急性増悪の頻度及び呼吸機能の経年変化に与える因子について検討し、論文作成中である。喘息コホート研究においては、COPDコホート研究の機能をさらに拡張し、ATScriteriaに基づく難治性喘息の病型分類の解析の基礎となるデータ収集を目指し、既に研究プロトコルが完成し、倫理委員会の承認も得られ、患者登録前の準備が整った。 平成22年度は、約100名の難治性喘息患者の登録を目標とし、全患者において、詳細な問診、採血・喀痰検査、胸部・副鼻腔CT等の検査をおこない、難治性喘息の病型分類を目指す。更には、3年間のフォローアップをおこない、この間、喘息発作回数、呼吸機能の経年変化等を検討する予定である。
|
Research Products
(4 results)