2012 Fiscal Year Annual Research Report
白血球の複合的薬理制御による体外循環後肺傷害に対する新たな予防法の開発
Project/Area Number |
21390384
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
後藤 行延 筑波大学, 医学医療系, 講師 (20451700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平松 祐司 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30302417)
揚山 直英 独立行政法人医薬基盤研究所, その他部局等, 研究員 (50399458)
榊原 謙 筑波大学, 医学医療系, 教授 (60192085)
徳永 千穂 筑波大学, 医学医療系, 講師 (30451701)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 呼吸器外科 / 心臓血管外科 / 病態生理学 / 体外循環 / 肺傷害 / 白血球 / 骨髄 |
Research Abstract |
1.研究成果内容: (1)研究2年目に確立した、BrdU(100mg/kg i.v)で標識した骨髄由来白血球(好中球・単球)の体内動態をフローサイトメトリーを用いた手法で解析するカニクイザル体外循環モデルを用い、医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター内の実験施設において、人工心肺装置装着、体外循環による骨髄刺激、および肺組織への白血球動員、集積の評価実験を引き続き行った。(2)研究3年目に解析し算出したBrdU標識骨髄前駆細胞(好中球、単球)の血中での半減期および、骨髄通過時間を指標として、これまで示唆さていた体外循環で惹起される骨髄刺激を定量的に証明した。(3)体外循環で惹起される白血球活性化と肺への動員集積に関して、気管支肺胞洗浄液(BALF)中のBrdU標識骨髄前駆細胞を解析することにより、体外循環刺激により骨髄から循環血中に放出された白血球が肺に集積することを示した。 2.意義と重要性: (1)体外循環刺激により骨髄から循環血中に新たに放出された白血球が、体外循環術後肺傷害の病態形成に重要な役割を果たしていることが示唆された。(2)上記内容・結果につき、2012年度 American Thoracic Society International Conference. 2012(SanFrancisco)において発表し、論文投稿を行った。 3.今後の研究展開: 医薬基盤研究所霊長類医科学研究センター内の実験施設において、確立したカニクイザル体外循環モデルを用いて、活性化白血球に対する薬理学的制御効果の検証を目的とした実験を継続し、白血球に対する複合的薬理効果による炎症機転制御効果を検証し、in vivo体外循環による骨髄刺激、および肺組織への白血球動員、集積の評価、総括を行う目的で、新規研究の申請中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)