2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390412
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
永廣 信治 The University of Tokushima, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐田 政隆 徳島大学, 大学院・ヘルバイオサイエンス研究部, 教授 (80345214)
里見 淳一郎 徳島大学, 医学部・歯学部付属病院, 講師 (10304510)
八木 謙次 徳島大学, 大学院・ヘルバイオサイエンス研究部, 助教 (80551837)
多田 恵曜 徳島大学, 医学部・歯学部付属病院, 助教 (30547964)
|
Keywords | 脳動脈瘤 / タイトジャンクショク蛋白 / mineral corticoid receptor / phosphodiesterase / 血管内皮障害 / angiotensin II / エストロゲン / 炎症 |
Research Abstract |
我々は新たにラット脳動脈瘤モデル(両側後腎動脈結紮による腎性高血圧+一側総頸動脈結紮による血行動態変化+両側卵巣摘出によるエストロゲン欠乏状態の誘導)を開発し(J Neurosurg. 2005 ; 103:1046・51)、脳動脈瘤形成と血管内皮の形態学的変化やeNOSの発現低下、炎症細胞の発現やmatrix metalloproteinase-9(MMP-9)活性化の関与について報告した(J Neurosurg. 2005, 103:1052-7, J Neurosurg. 2007, 107:405-411)。また17β-estradiolによるホルモン補充療法やangiotensin typeI receptor阻害剤、mineral corticoid receptor阻害剤やphosphodiesterase阻害剤によって脳動脈瘤形成が抑制されることを示している。脳動脈瘤の治療には開頭術と血管内手術があるが、さまざまな理由からこれらの治療が適応とならない事も多い。このため本研究では薬物治療などの新たたな治療方法の開発研究を目指す。免疫組織学的に脳動脈瘤壁では接着因子の発現、酸化ストレスの上昇、タイトジャンクション蛋白(occludin, ZO-1)の発現低下、マクロファージの浸潤、MMP-9の発現、eNOSの発現低下等が観察された。電子顕微鏡での観察において、血管内皮の形態学的変化、血管内皮の間隙形成やその間隙からの炎症細胞の浸潤が確認できている治療効果をみるために、動脈瘤誘発後1か月で50%、3ヶ月で約90%の動脈瘤形成が見られたモデルに薬物投与を行っている。
|
Research Products
(1 results)