2010 Fiscal Year Annual Research Report
泌尿器癌における癌・間質細胞相互作用ーStoromal Therapyをめざして
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21390442
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
金山 博臣 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10214446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 正幸 徳島大学, 病院, 講師 (50325255)
福森 知治 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (10314874)
中逵 弘能 徳島大学, 病院, 助教 (50437638)
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Keywords | 癌・間質細胞 / HGF / Storomal Therapy |
Research Abstract |
間質細胞から分泌されるHepatocyto growth factor (HGF)が膀胱がん細胞表面のc-Metに作用し、浸潤能が亢進されることをすでに報告しており、HGFによる膀胱がん浸潤能、増殖能亢進に関わる分子を検討するためにマイクロアレイを行った。 膀胱がん細胞5637にrecombinant HGFの添加の有無でマイクロアレイを行い、比較検討した。コントロール群と比べ、HGF添加群で2-fold以上の変化を認めた26分子のうちtoll like receptor 4 (TLR4)に着目した。 まずリアルタイムPCRを用いて、マイクロアレイの結果の再検証を行い、同様の結果が得られた。次に各膀胱がん細胞株において、正常の膀胱細胞株と比べ、TLR4は高発現を認め、ウエスタンブロットにおいても同様の結果が得られた。免疫組織染色において、正常膀胱組織と比べ、膀胱腫瘍組織において、血管内皮細胞および細胞質でよく濃染されていた。 次にTLR4が高発現していたJ82細胞株をTLR4のsiRNAを用い、ノックダウンすることでHGFの膀胱がん浸潤能、増殖能亢におけるTLR4の関与の有無を検証した。TLR4のノックダウンを行うと浸潤能はさらに亢進し、増殖能は抑制された。TLR4は浸潤能に関しては抑制する方向に、増殖能に関しては増強する方向に働いている可能性が示唆された。TLR4をノックダウンしたものにHGFを添加したものでは、コントロールにHGFを添加したものと浸潤能はほとんど差を認めなかったが、増殖能は有意に抑制されたことから、HGFの浸潤能亢進にTLR4が関与していない可能性、増殖能亢進にTLR4が関与している可能性が示唆された。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] 予後因子2010
Author(s)
金山博臣
Organizer
腎癌研究会記念大会
Place of Presentation
フォーシーズンズホテル椿山荘(東京都)
Year and Date
2010-07-18
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