2012 Fiscal Year Annual Research Report
先天性横隔膜全欠損に対する遺伝子導入および再生医療を応用した新規治療法の開発
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21390475
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田口 智章 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20197247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
野中 和明 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (90128067)
永田 公二 九州大学, 大学病院, 助教 (20419568)
家入 里志 九州大学, 大学病院, 講師 (00363359)
田尻 達郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80304806)
木下 義晶 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80345529)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小児呼吸器外科学 / 横隔膜ヘルニア / 肺低形成 / 成長因子 |
Research Abstract |
先天性横隔膜ヘルニアの最重症例である横隔膜無形成(Diaphragmatic Agenesis)の治療として、低形成肺を成長させる治療法と無形成の横隔膜を再生する治療法を開発することである。具体的には以下の4つの研究からなっている。それぞれについて実績を述べる。 1)低形成肺を成長させる方法の開発。ニトロフェン誘導の先天性横隔膜ヘルニアモデルの低形成肺に対してeGFPラット肺から抽出・培養した肺組織内間葉系幹細胞(MSC)を胎児子宮静脈内に投与した。その結果、MSC投与群においては、コントロール群と比較して、免疫染色でTTF-1, Sp-c陽性細胞が増加する結果が得られた。 2)横隔膜ヘルニアの責任遺伝子の検索。患児および母親のDNAをSNP-CGH arrayにてスクリーニングし肺低形成の原因遺伝子を追及し、遺伝子治療の基礎とする。教室および関連病院にてフォローしている先天性横隔膜ヘルニアの患児および母親の採血を20例あまり行いDNAの抽出を行いSNP-arrayにてスクリーニングを行った。その結果non-isolated caseでTCTE3のmicrodeletionを検出し、責任遺伝子としての可能性を示唆した。 3)腹壁筋フラップ法の評価。無形成の横隔膜を形成する方法として現在我々が臨床で用いている腹壁筋フラップ法について、術後の横隔膜の機能を胸郭運動測定装置やMRIを用いた横隔膜の運動で評価する。腹壁筋フラップ法の症例が増加し10例になった。外来フォローとして肺機能検査を症例ごとに積み重ね、データを集積して国際学会で報告した。 4)横隔膜再生医療。脱落乳歯の歯髄細胞(SHED)を幹細胞のソースとして、分化誘導により肝細胞の機能を有する肝細胞様細胞の分化に成功した。このようにSHEDは多分化能を有することが明らかとなっており、横隔膜筋細胞への分化とシート作成を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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