2009 Fiscal Year Annual Research Report
抗NHA2モノクローナル抗体を用いた顎堤骨吸収抑制効果の解析
Project/Area Number |
21390516
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
牧平 清超 Hiroshima University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80304450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二川 浩樹 広島大学, 大学院・歯薬学総合研究科, 教授 (10228140)
里田 隆博 広島大学, 大学院・歯薬学総合研究科, 教授 (80170801)
弓削 類 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20263676)
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Keywords | NHA2 / NHE10 / 骨吸収 / RANKL / メカニカルストレス / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
平成21年度は、はじめにNHA2 siRNA法と作製し精製した抗NHA2モノクローナル抗体を利用して、破骨細胞におけるNHA2の機能解明を試みた。その結果、NHA2 siRNAで前処理し、可溶性RANKLを添加した場合、RAW264.7細胞において破骨細胞の分化マーカーであるcathepsin K mRNAの発現量は,siRNAの前処理なしで可溶性RANKLを添加したRAW264.7細胞によるcathepsin K mRNAの発現量と比較して有意に低かった。同様に抗NHA2モノクローナル抗体を添加した場合もRAW264.7細胞においてcathepsin K mRNAの発現抑制が認められた。以上より,NHA2と骨基質を分解する酵素であるcathepsin Kとの間には相互作用がある可能性が示唆され、NHA2は歯槽骨吸収に関与している可能性が示された. さらに、新規に購入した細胞伸展器を使用して破骨細胞、骨芽細胞、歯肉上皮細胞、歯肉線維芽細胞および歯根膜細胞に周期性伸展刺激を負荷する環境を整えた。破骨細胞と骨芽細胞に周期性伸展刺激を負荷した予備データから、ある条件の周期性伸展刺激は骨の低代謝を引き起こす可能性が示唆された。これらの結果は平成22年度の日本補綴歯科学会学術大会で発表予定である。
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Research Products
(20 results)