2010 Fiscal Year Annual Research Report
抗NHA2モノクローナル抗体を用いた顎堤骨吸収抑制効果の解析
Project/Area Number |
21390516
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
牧平 清超 九州大学, 大学院・歯学研究院, 准教授 (80304450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二川 浩樹 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (10228140)
寺田 善博 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30038898)
篠原 義憲 九州大学, 病院, 医員 (00423533)
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Keywords | NHA2 / NHE10 / 骨吸収 / RANKL / メカニカルストレス / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
平成22年度は、平成21年度に行ったスクリーニングによって10種類以上の中から選択した抗NHAa(別名NHE10)モノクローナル抗体(6B11)が周期性伸展刺激の条件下における破骨細胞と骨芽細胞にどのような影響を与えるかについて検討した。ストレッチ装置(本研究費で購入)を用いて周期性伸展刺激を破骨細胞と骨芽細胞に負荷した場合、周期性伸展刺激の条件によって破骨細胞と骨芽細胞の分化に対して抑制的まだは促進的に作用する可能性が示唆された。本年度の研究で、選択した抗NHA2モノクローナル抗体(6B11)は、その周期性伸展刺激による骨芽細胞と破骨細胞の分化抑制的な作用に対しては、抑制的に働く可能性が示唆された。最終年度は周期性伸展刺激の条件下で培養した破骨細胞に対する抗NHA2モノクローナル抗体(6B11)に対する影響についてさらに詳細に検討する予定である。 当初の予定にはなかったが、平成22年度よりマウス由来の初代培養破骨細胞を用いた実験を追加した。本追加実験で、初代培養の破骨細胞に関してもRAW264.7細胞と同様にNHA2のRNAおよびタンパク質は可溶性RANKL刺激によって増加することが判明した。したがって、NHA2は破骨細胞の分化に重要な役割を果たしている可能性がさらに確かなものとなった。 これらに関連した成果は平成23年度の日本老年歯科医学会および日本補綴歯科学会学術大会で発表予定(抄録提出済み)である。
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Research Products
(10 results)