2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21390537
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
三島 克章 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60304317)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 達志 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (70432648)
森谷 徳文 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60467751)
山田 朋弘 高知大学, 教育研究部・医療学系, 准教授 (60335619)
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Keywords | 立体内視鏡 / パターン照射 / アクティブ・ステレオ / 口蓋裂 |
Research Abstract |
本研究では、口蓋裂患者の言語診断法の確立を目的とする、「鼻咽腔運動の正確なシミュレーションを実現できる4次元構音器官モデル」を作成することを目指して取り組んできた。 新興光器社製の先端径5.4mmの立体内視鏡を用いて開発を行った。先端には視差を有する2つのCCDが組み込まれており、当初、粘膜表面の血管パターンを利用した、ステレオマッチング法による3次元形状の作成を試みてきたが、鼻咽腔の3次元形状を精度よく安定して作成することは困難であった。そこで、パターン照射を併用するアクティブ・ステレオ法の応用を検討した。成人で2-3cmに及ぶ大きな軟口蓋の動きに対して、それをカバーできる範囲でパターンの結像深度を得ることが大きな課題であった。これに対して、先端に小さなレンズを置き、先端から離れた位置に交換容易な大きなパターンを配置、その間を光ファイバーで連結することで解決した。この光学系では、4-5cmの結像深度を実現することが可能となり、計測対象となる鼻咽腔に鮮明なパターンを照射することが可能となった。この光学系を併用することにより、安定して鼻咽腔の距離画像を作成することが可能となった。本内視鏡計測システムを用いて、昨年度に購入した鼻咽腔の模型を治療して精度検証を行った。5mm格子のマーキングを行い、作成した距離画像から格子点間の距離を計測した結果、4.90-5.12mmの範囲で算出でき、標準誤差0.022(0.44%)の結果であった。
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