2009 Fiscal Year Annual Research Report
広域における摂食・嚥下ケアの医療安全および質保証のための統合的管理システムの開発
Project/Area Number |
21390579
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
千葉 由美 Chiba Prefectural University of Health Sciences, 健康科学部, 准教授 (10313256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 定雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (20202426)
植松 宏 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
戸原 玄 日本大学, 歯学部, 准教授 (00396954)
植田 耕一郎 日本大学, 歯学部, 教授 (80313518)
石田 瞭 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00327933)
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Keywords | 摂食・嚥下 / 医療安全 / 質保証 / 統合 / 管理 / システム / ケア |
Research Abstract |
摂食・嚥下障害患者への広域で安全な摂食・嚥下障害ケアの統合的管理システムの開発を目的とする。初年度は摂食・嚥下障害の発症率が高い脳血管疾患患者を対象とした病院調査を実施した。入院施設のある全5480病院の看護部長あてに自記式質問紙郵送調査を実施した。機関概要の回答数は746件(13.6%)。記入者平均年齢は54.8歳、看護部長71.8%であった。特定機能病院10(1.3%)、地域医療支援病院106(14.2%)、一般病院・診療所580(77.7%)で、有床科目(複数回答)は消化器内科582(78.0%)、整形外科549(73.6%)、循環器内科510(68.4%)の順であった。平均許可病床数は188、うち一般病棟は157。摂食・嚥下障害に対応可能な職種配置率は看護師32.3%、言語聴覚士28.6%、医師26.9%で、他職種は20%を下回った。関連組織設置率はNST62.9%、摂食嚥下チーム19.8%、褥瘡チーム92.4%、退院支援室62.6%であった。摂食・嚥下障害関連外来の設置率は既存科対応15.0%、専門外来2.3%であった。病棟調査回収数は1279、記入者平均年齢は47.9.歳、師長が83.4%であった。平均人数は、入院患者52.2、脳血管障害患者16.7、誤嚥性肺炎者3.0、65歳以上31.3、胃ろう装着者15.3、新規胃ろう造設者1.4であった。胃ろう造設の決定は主治医96.2%、言語聴覚士36.4%、特定科の医師17.7%、NST19.2%の順であった。患者の発見の時期(複数回答)は、入院直後48.7%、入院24時間まで36.0%、入院後24-48時間27.0%、入院後1週間前後37.1%であった。誤嚥性肺炎予防への積極的に取り組んでいるとの回答は14.5%、摂食・嚥下障害ケアに関連するインシデント・アクシデント(半年間)の経験率は40.7%に及んだ。
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Research Products
(2 results)